花澤香菜、“ポーカーフェイス”ではいられないハイテンションなライブ なかのZEROワンマンで届けた最高の今
そして、この夜の「We Are So in Love」は、“花澤香菜フリーソウル”の頂点ともいうべき演奏を聴かせた。2015年のアルバム『Blue Avenue』の段階で、花澤香菜がただの声優歌手という枠ではくくれない存在であったことを示した金字塔でもある。
続くMCで語ったのが、この記事の冒頭で紹介した「私以上でも私以下でもない」「今の私が正解で最高なんだと思わせてくれる」という歌手活動についての発言だった。声優活動では何者かを演じる側である花澤が、音楽活動では自分自身とイコールであることを意味していた。
「恋する惑星」では、透明感のある歌声を満喫させた。そして、ファンがスマートフォンのライトを点ける様子を星空になぞらえて、2012年のデビューシングル曲「星空☆ディスティネーション」が歌われた。
鳴りやまないアンコールの拍手に応えて、花澤は黒の衣装で再登場。supercellのカバーである「君の知らない物語」は、彼女が広い振り幅に対応できる歌手であることを示していた。そして、「はしゃぎまくろうぜ、みんな!」とファンに呼びかけて「Moonlight Magic」へ。最後は、写真を撮るのが先か、メンバー一同でファンに礼をするのが先かに混乱しつつも、写真を終えた後に花澤が肉声で会場に感謝を述べて終演となった。北川が率いるバンドを従えた歌手・花澤香菜の現在の充実ぶりを体感することができたライブだった。
■セットリスト
1.青い鳥
2.ブルーベリーナイト
3.Don’t Know Why
4.You Can Make Me Dance
5.スパニッシュ・アパートメント
6.運命の扉
7.GSSP
8.YESTERDAY BOYFRIEND
9.青い夜だけの
10.Merry Go Round
11.LOVE IS WONDER
12.駆け引きはポーカーフェイス
13.Nobody Knows
14.ユメノキオク
15.SHINOBI-NAI
16.息吹 イン ザ ウィンド
17.We Are So in Love
18.恋する惑星
19.星空☆ディスティネーション
En1.君の知らない物語
En2.Moonlight Magic