BTS RM、満28歳を前にますます深まる“愛されリーダー”の魅力 ゲスト参加した「SEXY NUKIM」で見せた新しい顔も
BTSのRMが、明日9月12日に満28歳の誕生日を迎える。芸術を愛し、語学力も堪能。国連総会で人々の心を打つスピーチを披露してくれたのも記憶に新しい。そんなクールでクレバーな立ち振舞いを見せる一方で、熱いラップを繰り出す情熱も併せ持つ。かといって完璧で遠い存在ではなく、すぐにモノを壊してしまう人間味溢れる一面もある、我らが愛されリーダーだ。
最近さらに、そんなRMの魅力が深まっているように感じる。まずは、ラッパーとしての進化だ。9月1日、RMがフィーチャリングゲストとして参加した多国籍オルタナK-POPバンド・Balming Tigerの新曲「SEXY NUKIM」がリリースされた。これはBalming Tigerにとって初の試みでもある。これまでメンバー以外のアーティストをゲストに迎えることはなかったのだが、RMなら楽曲を理解し表現してくれるはずだという確信があったという。実際に、それは期待以上だったようで「彼のパフォーマンスは素晴らしかった」「音楽を120%理解し、トラックの流れの中で独自のスタイルを描き出しました」とインタビューで答えている(※1)。
RMが最初に送った歌詞とラップスタイルをそのまま起用し「自然といい形で影響し合えた」という「SEXY NUKIM」。RMが歌う部分を注目して聴いてみると、〈Girl you can keep it low While we do the ride〉〈오늘 밤 널 칠해(今夜キミを染めるよ)〉など、タイトル通りセクシーなワードに思わずドキッとさせられる。これまでRMがBTSとして、あるいはミックステープなどでソロ名義で発信してきた歌詞の多くは、社会の不条理さやアンチへの怒り、自分を愛する難しさなど心の動きが、雨や風といった美しい描写とともに綴られてきた印象だ。それはまるでRMという青年の本音を知る、ひとつのコミュニケーションツールかのように。一方で、今回フィーチャリングした本作は、そんな“BTSのRM”という枠組みを越えて、新しくRMが演じるフィクションの映画を見ているかのようなエンタメ性を感じる。
RM本人が出演するMVを見ても、まさかのスーツ姿という違和感がまた面白い。自転車でミニカーを踏み潰すという登場シーンは、サイクリング好きなRMならではのユニークな演出と言えそうだ。Balming TigerのYouTubeチャンネルには、このMVを様々なアーティストが見たリアクション動画もアップされているのだが、そこにJ-HOPEが参加しているのもニクいところ。
J-HOPEといえば、ソロアルバム『Jack In The Box』をリリースし、これまで根付いていた“HOPE”な印象を一変し“DARK”な表現で、その実力と才能を見せつけたばかり。そんなJ-HOPEが「すごくうまい、本当にやばい、すごい」「ナムジュン(RM)の部分も面白い。スーツを着てこうしてるのも面白いし、ラップもすごく上手だったし。個人的にナムジュンのラップも好きだから、いいですね。拍手が出ます。サムズアップ!」とコメント。
BTSが第二章と銘打ち、“ソロ活動を充実させていくのはアーティストとしてメンバー1人ひとりをもっと知ってもらうため“と語っていたRMの言葉通り、メンバーでさえ知らなかった新しい顔をそれぞれの作品で見せることに成功しているといえるだろう。