YOUYAがファンを前に語った、日々進化する底なしのポテンシャル 役者/アーティストとしてのビジョンも
YOUYAと松下優也は別人格ではない
ーーそして、Blu-rayのBLACK ver.にはドキュメンタリーが収録されています。その中で、スタジオ練習中に気分転換しているシーンがありましたが、他にも気持ちの切り替え方法は持っていらっしゃいますか?
YOUYA:いろんな方法がありますよ。なんもやる気出ぇへん時って、何もせんのが一番いい。無理にやっても良い結果にならないから無理しない。1回休むことで「こうしたい」というのが降りてきますから。あとは日によって体力的、精神的に疲れていることもあるし、インプットが足りてないこともありますよね。
ーー例えば、インプットはどんなものからされるんですか?
YOUYA:映画やドラマ、YouTube、海外のライブとかを見ることが多いですね。後は美術館に行くのも好き。美術館で考えを巡らせている自分が好きなんですよ。思考が巡りすぎて、頭の中が熱くなる感じってありません? 例えば、美術館にある絵に込められた思いを見て「自分ならどう思うかな」と考えるんです。
ーーそうやってインプットしたことは、どんな形でアウトプットするのでしょうか。
YOUYA:アウトプットしないほうが多いです。もちろん、今の自分にフィットするというアイデアを持っていたりもしますが、自分にフィットしない突拍子もないアイデアだったら別に自分がやらなくてもいいんですよ。むしろアイデアだけ投げて、誰かに託したりします。意外とアイデアに困っている人って多いじゃないですか。アイデアを形にすることが上手い人もいるけど、僕は多分、0から0.1のアイデアを出すことの方が向いていると思うんですよね。なので、もしそういう仕事があったらぜひ(笑)。
ーーBlu-rayのタイトルにも入っている「OVERTURE」は、序曲・序章と言う意味です。ここを起点として、この先どんな“YOUYA像”が展開されていくのでしょうか。
YOUYA:とりあえず曲をどんどん増やしていきたいと思っていて、制作中です。方向性は大きく変わることはないと思いますが、いろんな人やモノを巻き込んでやれたらいいですよね。フィーチャリングやコラボレーションもやりたいですし。今は音楽の他に役者もやっている「二足のわらじ」状態ですが、アーティストとしても精力的に活動したいです。
ーー以前インタビューをさせていただいた時(※1)、役者の仕事から楽曲に影響を受けるとお話しいただいたのですが、今も変わらずですか?
YOUYA:影響はありますよ。その時演じている役やストーリーを介して思った感情を書くって、役者もアーティストも両方している人にしかできないこと。よく、本を読んでから歌詞を書くっていう方もいらっしゃいますけど、それと同じ感じです。
ーーインプットの1つ、という捉え方。
YOUYA:たしかにそうかも。芝居をしていたら音楽がインプットになるし、音楽をしていたら芝居がインプットになりますしね。それでより良いものが生み出されればいいなと思います。
ーーでは最後の質問をさせてください。Blu-rayの冒頭で「アーティストとは何か」、「俺は何ものだ」、「What is YOUYA」という問いが出ていましたが、その答えは見つかっていますか?
YOUYA:わかんないですね(笑)。
ーーこれは松下優也ではなく、YOUYAというアーティストに対しての問い、と考えていいのでしょうか。
YOUYA:僕、(YOUYAを)別の人格っていう捉え方をしていないんですよ。松下優也の中にYOUYAがいるっていう感じ。自分という存在って、やっぱり相対的なんですよね。僕はいろんな仕事をしたり、人と出会ったり、ファンのみんながいてくれたりすることで影響を受けて、僕が形成されているんです。なので、自分から「僕はこういう人間です」ってなかなか言えないのかもしれない。
ーーとなると、この問いを掲げた意図は何なのでしょうか。
YOUYA:どちらかというと、ファンのみんなやこれから知ってくれる人に対して、「あなたはどういう風に見えていますか?」と聞いている、という方が近いのかもしれない。そもそも、松下優也とYOUYAで分けたのもそれが大きくて。第三者が作るイメージが独り歩きして、首を締めることになるのは嫌だなっていう思いがあったんです。例え話ですけど、僕、もしこの仕事をしていなかったら首から下は全部タトゥー入っているくらいだったんじゃないかって思うんです。それくらい尖った考えを持った自分もいる一方、そうではない自分もいるんですよね。なので、分けたほうがみんなが「この時はこっちのモードなんだ」って見やすいのかなって。正統派ミュージカルに出た後に、ゴリゴリにラップしてたら訳わからなくなりません(笑)? 僕は長年やっていく中で切り替えられるようになったんですけど、見てくれる人は分けたほうがわかりやすいですよね。
ーーたしかに、(ミュージカル『るろうに剣心 京都編』で演じた、四乃森)蒼紫様がゴリゴリのラップをやっていたら少し戸惑いますね(笑)。
YOUYA:そうそう、実は蒼紫様の服で隠れている部分に全部タトゥー入っていてもね(笑)。なので、僕自身は自分がどういう存在かはどうでもいいのかもしれない。自分が何者であるのか確信がありますし、わざわざ周りに主張する必要がなくなってきたとも思います。これが大人になるってことなのかもしれませんね。
※1:https://realsound.jp/2019/03/post-339209.html
■リリース情報
YOUYA
Blu-ray『“YOUYA 1ST LIVE “OVERTURE” Blu-ray” BLACK VERSION』
2022年6月22日発売
・本編映像+アンコール映像(和訳字幕オン/オフ機能付き)
・オフィシャルドキュメンタリー映像(約15分)
・フォトブックレットA(16P)
・プレゼント抽選券1枚
YOUYA
Blu-ray『“YOUYA 1ST LIVE “OVERTURE” Blu-ray”WHITE VERSION』
・本編映像+アンコール映像(和訳字幕オン/オフ機能付き)
・スタッフ密着カメラ映像(約60分)
・フォトブックレットB(16P)
・プレゼント抽選券1枚
購入:https://ultravybe.lnk.to/overturelive
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