3年ぶり『EBiDAN THE LIVE』、超特急らが見送ったDISH//の卒業 パフォーマンスと言葉で示した互いへのリスペクト

3年ぶり『EBiDAN THE LIVE』レポ

 超特急、DISH//、M!LKなど、スターダストプロモーションのEBiDAN(恵比寿学園男子部)に所属する9組のユニットが、8月21日、東京・東京ガーデンシアターで『EBiDAN THE LIVE 2022〜EBiDAN AWARDS~』2日目を開催した。3年ぶりの“エビライ”、そしてこのライブをもってDISH//がEBiDANから卒業するということで、会場にはたくさんのファンが詰めかけた。

 まずオープニングアクトとして登場したのは、ZeBRA☆STAR、EDAMAME BEANS、STA*Mの3組。短い時間ながら、グループの個性をしっかり打ち出し会場を盛り上げた。

 今年はタイトルに『EBiDAN AWARDS』とあるように、それぞれのグループが何らかの賞を受賞するという演出。本編のオープニングでは、このセレモニーに参加する各グループがスーツ姿で次々と登場し、クールかつ華やかな表情でステージに整列していく。ラストの2組、超特急とDISH//はそれぞれアリーナの扉から姿を現し、客席の間を歩いてステージへ。エビライならではの、そしてファンを信頼しているからこその素敵な演出だ。全ユニットが揃い、ライブは3年前の『EBiDAN THE LIVE 2019〜Summer Party~』で初披露された全体曲「New day! New wave!」で幕を開けた。

 「『EBiDAN THE LIVE 2022』、始まりました! 今回は『EBiDAN AWARDS』。誰がどんな賞を取るのか、楽しみにしていただければと思います」と進行役を務めるのはリョウガ(超特急)。2010年からスタートしたEBiDANにとって初めての“卒業”となるDISH//は「30人ぐらいで始まったEBiDAN。12歳から12年間、僕らにとってはすごく大きな思い出を積み重ねて今日まで来ました。EBiDANに背中を押される形で、我々はDISH//としての新しい歴史を刻んでいきます」と、メンバーを代表して北村匠海が挨拶した。

 ここからいよいよ各ユニットによるライブがスタート。トップバッターは「Best Growth Group」に選ばれたEBiDAN NEXT。“最も向上心に優れているグループ”という言葉どおり、がむしゃらに突き進んでいくぞという勢いをみなぎらせたステージだ。ラストは15名全員での「FAKE MOTION」。大人びた部分も垣間見えた声や表情が、今後どんな風に変化していくのか楽しみになるようなパフォーマンスだった。

 “自分達で確立したスタイルを貫いている”ということで「Best DIY Group」を受賞したのはBUDDiiS。黄色に染まった客席に笑顔で手を振りながら、フレンドリーなステージングで盛り上げていく。メンバーとオーディエンス、双方の距離を縮めるような曲構成も彼らの魅力だろう。8月24日リリースの新曲「SM:)LE」も、初めて聴いた人でも一緒に体を揺らしたくなるような1曲だった。

 独特なムードと個性で人気の原因は自分にある。は、“前衛的で唯一無二”なグループとして「Best Avantgarde Group」に選ばれた。撮影スケジュールの関係で当面は6人での活動になることが発表されていたが、この日はラストの「原因は君にもある。」で突然杢代和人が登場。1曲だけではあったが、7人揃ってのパフォーマンスに会場からは思わず驚きや喜びなどの声が漏れていた。

 「Best World Wide Group」として登場したのは、今年ブラジルのサンパウロで海外初ライブを成功させたONE N' ONLY。ポジティブなメッセージを込めた「LUCKY」、PCのチャット画面を使った映像も楽しかった「Video Chat」、そしてありったけの愛を届けた「My Love」。たくさんの人を一瞬で虜にしてしまう彼らの魅力を凝縮したパフォーマンスを見せてくれた。

 “松茸のように希少な魅力に優れている”という、一風変わった「Best Matsutake Duo Group」を受賞したのはさくらしめじ。前日の「いくじなし」とこの日の「ひだりむね」はいずれもDISH//との思い出の楽曲ということで、2人の愛がこもった選曲だ。今の気持ちや届けたい思いを2人で歌にしたという「辛夷のつぼみ」も、「先輩に捧げます」と田中雅功。髙田彪我のファルセットが胸に染みる1曲だった。

 「Best Prince IDOL Group」として登場したのはもちろんM!LK。疾走感のある「HIKARI」から胸を締め付けるような青春の煌めきを表現した「かすかに、君だった。」へ。最新曲「奇跡が空に恋を響かせた」では「やっと出会えたね」の決めゼリフで佐野勇斗が笑いを取るなど、エビライというホームだからこそのシーンも。衣装の早替えに手間取っていた佐野をいじりながらステージを後にするなど、最後までわちゃわちゃと仲の良い5人だった。

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