マネスキン、まもなく初来日! 単独公演&サマソニ前にチェックしておきたいライブアンセム10選

マネスキン、来日前に要チェックな楽曲10選

 2020年代のロックシーンを席巻する新世代バンドとして、現在もっとも勢いのあるイタリア・ローマ出身の4人組バンド・マネスキンがいよいよこの8月に初来日を果たす。これを受け、日本でも昨年10月にリリースされた最新アルバム『テアトロ・ディーラ VOL. I』に新たなボーナストラック5曲を追加した来日記念盤が、8月3日に発売。さらに、これまで国内未発売だった1st EP『チョーズン』(2017年)と1stアルバム『イル・バッロ・デッラ・ヴィータ』(2018年)の各日本盤CDも同日リリースされる。

 これらのリリースを受け行われる初の日本公演は、8月18日の豊洲PITでの単独ライブを皮切りに、『SUMMER SONIC 2022』の東京会場(20日)、大阪会場(21日)でもそれぞれ開催される。単独公演のチケットは即日完売を記録しており、その注目度の高さが窺える。また、サマソニ東京会場もすでにソールドアウト、残すところ大阪会場のみ入手可能となっている(※8月2日時点)。

 昨年3月にイタリアでもっとも権威ある音楽祭『サンレモ音楽祭』で「Zitti E Buoni」にて優勝を果たしたほか、同年5月に開催されたヨーロッパ最大の音楽の祭典『ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト2021』でも同曲で見事優勝したことを機に、日本をはじめ世界各国から熱いラブコールを受け続けるマネスキン。同年11月にはThe Rolling Stonesのラスベガス公演でオープニングアクトに抜擢されたほか、現在公開中のエルヴィス・プレスリーの自伝映画『エルヴィス』サウンドトラックに「If I Can Dream(明日への願い)」のカバーを提供するなど、今日まで話題に事欠かない。

 本稿では、そんな注目度の高いマネスキンの初来日を目前に、「初めてライブを観るなら、これは絶対におさえておきたい!」という話題曲/人気曲を紹介していく。ただし、これらの楽曲は必ず来日公演で披露されるわけではないので、あくまで彼らの楽曲を深く知るという点において参考にしていただきたい。

「Zitti E Buoni」

 『テアトロ・ディーラ VOL. I』収録曲。上記にもあるように、マネスキンの名を世界中に知らしめるきっかけとなった重要な1曲。英詞に耳慣れた身にはイタリア語で歌われるグルーヴィーなヘヴィロックサウンドはかなり新鮮に響くが、パワフルに跳ねるビートとうねるようなグルーヴを作り上げるギター&ベース、リズミカルに響くボーカルは間違いなくライブで映える。原点にして頂点と呼ぶにふさわしい、最初に触れるべき名曲だ。

Måneskin - ZITTI E BUONI (Official Video – Sanremo & EUROVISION 2021 Winners)

「I Wanna Be Your Slave」

 『テアトロ・ディーラ VOL. I』収録曲。タイトルからもわかるように英詞で歌われるこの曲は、タイトなビートに乗せて繰り出される“ループする”ギターリフとメロディラインがクセになる魅力を放ち、一度耳にしたら夢中になること間違いなし。“Godfather of Punk”ことイギー・ポップをフィーチャーしたバージョンも制作されており、ロックファンならばこちらも忘れずチェックしておきたい。

Måneskin Perform 'I Wanna Be Your Slave' in Paris | Global Citizen Live

「Beggin'」

 『チョーズン』収録曲。映画『ジャージー・ボーイズ』でもお馴染み、フランキー・ヴァリが在籍したThe Four Seasonsの1967年のヒット曲を、マネスキンらしいロックアレンジでカバーしたもので、2021年の世界的ブレイクをきっかけにこのカバーバージョンも全米13位、全英6位をはじめ世界各国で大ヒットを記録した。哀愁味の強いメロディを独自のリズム感でアレンジしたことで、非常にオリジナリティの強い楽曲へと進化。何も知らなければ、ほかの楽曲同様にマネスキンのオリジナル曲だと信じてしまうのでは。『テアトロ・ディーラ VOL. I』来日記念盤にはLA公演から、同曲のライブテイクも追加収録。

Beggin' Live From the American Music Awards 2021

「Supermodel」

 アルバム未収録曲。今年5月に配信リリースされた目下の最新シングルは、ザ・ウィークエンドやレディー・ガガ、Coldplayなどを手掛ける世界的プロデューサーのマックス・マーティン率いるプロデュースチームとともに、LAでレコーディングされたモダンロック。クールさに排他的でシニカルな世界観が散りばめられた歌詞、サウンドは『テアトロ・ディーラ VOL. I』での成功をさらに一段高い位置へと導くことになるのでは。まだまだ進化が止まらないことを証明する、最新型のメインストリームロックだと断言したい。

Måneskin - SUPERMODEL (Official Video)

「Mammamia」

 アルバム未収録曲。『テアトロ・ディーラ VOL. I』での世界的成功を経て、2021年10月に配信リリースされたデジタルシングル。ABBAに同名曲が存在するが、あちらは「Mamma Mia」で完全に別モノ。こちらはいかにもマネスキンらしいヘヴィグルーヴのダンスロックで、荒々しいバンドサウンドに乗せて紡ぎ出されるダミアーノ・デイヴィッド(Vo)のボーカルライン/フレーズの中毒性の高さが絶品。衝動性の強いバンドサウンドは間違いなくライブ向きで、来日公演での披露にも期待したいところだ。

Måneskin - MAMMAMIA (Official Video)

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