稲垣吾郎・草なぎ剛・香取慎吾、それぞれがリスペクトし続ける“憧れの存在” 今につながる影響も
香取の“親しみやすさ”のお手本:田中邦衛
今年6月9日、香取が『SONGS』(NHK総合)に出演した際にも、憧れのエンターテイナーとしてマイケル・ジャクソン、坂本九、そして田中邦衛について語る一幕があった。
マイケル・ジャクソンについては、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)にゲスト出演した本人に「マイケルのコンサートを観て、自分も同じステージに立つことを決意した」と明かしたこともあった。また、新しい地図を広げた2017年には、『72時間ホンネテレビ』(ABEMA)で「上を向いて歩こう」を涙をにじませて熱唱していたことを思い出す。
「パーフェクトビジネスアイドル」を自称する香取慎吾。その節目ごとに彼を奮起させる大スターたちの存在があった。そんなパーフェクトなアイドル人生を歩む一方で、「みんなの慎吾ちゃん」という親しみやすさが失われないのも香取の大きな魅力。
そのお手本となっているのが、田中邦衛のようだ。香取が主演を務めたNHK大河ドラマ『新選組!』(NHK総合)で親子役を演じた田中は、「大先輩なのに同じところに降りてきてくれる。“邦さん、何やってるの!”と言えちゃう空気に」と、その気さくな存在感が好きなのだと続ける。
ロケ中にひとりでフラッとご飯に行こうとする田中をスタッフと止め、帽子だけでもかぶってもらったというエピソードなどを話す香取。だが、実は香取も以前から変装をせずに街なかを歩いていることを『ななにー』で明かしていた。「人気者になりたくて芸能人になったわけじゃないですか」、そうサラリと語る香取に器の大きさを感じたものだ。
大御所と呼ばれるほどの実績を残しながらも、どこかニックネームで呼ばれ続ける親近感を醸し出す。いつ誰から声をかけられても変わらぬスタンスで居続けるバイタリティ。そのバランスの良さが、永遠のアイドルである香取のベースになっているのだろう。
3人に共通するのは、若き日に憧れた人を、いつまでも変わらずリスペクトし続けているという点だ。その初心を忘れない姿勢こそが、彼らが柔軟に進化し続ける理由なのかもしれない。
※1:https://realsound.jp/2020/09/post-621922.html
※2:https://ameblo.jp/inagakigoro-official/entry-12333523011.html