kz(livetune)からツミキ「フォニイ」まで ボカロシーンにおけるミクノポップ&VOCALOEDMの変遷を追う
そんなボカロ再評価期に突入した今、引き続きエレクトロミュージック、中でも「VOCALOEDM」系統に分類される楽曲は熱い注目を浴びている。ツミキ「フォニイ」を筆頭に、柊マグネタイト「マーシャル・マキシマイザー」「傀儡阿修羅」やピノキオピー「神っぽいな」「転生林檎」。またトラップサウンドや韻を踏む歌詞を用いたwotakuによる「マフィア」「シャンティ」や、ダウナーでアングラなムードのトラックに定評のあるAzari「Shadow Shadow」「Casino」。
そして先日の『The VOCALOID Collection 2022 〜Spring〜』にて大きな評価を受けたr-906「まにまに」、椎乃味醂「死んでしまったんだ」、ユギカ「ディフレイル」など。これらの本格的なEDM要素を取り入れた作品も、現在のボカロシーンを牽引する楽曲のひとつだ。今後さらに再び盛り上がる可能性を秘めたVOCALOID。その中で電子サウンドをメインとしたエレクトロミュージックは、これからも主力を張る一ジャンルであり続けることだろう。