Dream Shizuka、変わらず“夢”を追い続ける姿勢 活動20周年記念したメモリアルなソロライブ

Dream Shizuka、20周年ライブレポ

 ここまでバラードや落ち着いたアレンジの楽曲が多かった中で放たれる「Startin’」は鮮やかで、ふくよかで存在感のあるギターのバッキングやドラムフィルの多様さが心を躍らせる。ボンゴをはじめパーカッションが多様なDreamの楽曲「ヒマワリ」では、オーディエンスも拳やタオルを掲げながら盛り上がる。ソロシンガーとしてE-girlsやDreamの楽曲を歌い継ぐ喜びも感じられる、リラックスした歌唱を披露した。

 その後に披露されたソロ曲「心から」は、これまでを振り返り、〈諦めないで〉としたたかに歌う楽曲。20年の様々な時期の楽曲を披露した日に歌うことで、さらに強度が感じられた。

 アンコールにて、「20周年当日の今日、ライブという大好きな場に立たせていただけて本当に感謝でいっぱいです」と伝えると、この日限定のオリジナルカクテル「心から」で乾杯。彼女のイメージカラーである、夏らしい青いドリンクを掲げる。この日集まったオーディエンスから募った質問にも答え、「七夕の願いは?」という質問に対して「不老不死です」と即答するなど和気あいあいとしたムードが漂った。

 ライブの最後を飾ったのは、当時10代半ば、Shizukaがdreamとして活動を初めて間もない頃にメンバー全員で初めて歌詞を書いたという「I love dream world ~世界中のしあわせを歌おう~」。「この頃と気持ちは変わらないです」と語ったのは、楽曲のテーマである平和を想う気持ちはもちろん、歌や音楽に向き合う根本的な姿勢という意味でも同様だろう。クラップを求めて一体感を出しながら、明るいボーカルでじっくりと歌い上げた。

 最後には「これからも夢の形が変化することもあると思いますが、Dreamであることは変わらないので、夢を応援していただけたら嬉しいです」と語った彼女。夢を追い続ける変わらない姿勢と現在ならではの魅力を、20年を振り返る幅広いセットリストとともに表現したメモリアルなライブとなった。

Dream Shizuka LDH公式ページ

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる