20th Century、Hey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2、A.B.C-Z……続々解禁されるジャニーズSNS デジタル戦略の行方は?

デジタル戦略によって幅広い層に届いたSixTONESの楽曲

 以前より、ジャニーズのグループやタレントのSNSについては、喜びの声だけではなく、ファンから複雑な声もあがっていた。ジャニーズのタレントたちには神秘性があるため、SNSをはじめてファンらとの距離が縮まることでそれが失われてしまうのではないかと、危惧されたからだ。

 一方で、生配信など企画に広がりが出てきていることも確かである。また、たとえばSixTONESは、ジャニーズや男性アイドルのファンだけではなく、その高い音楽性でコアな音楽好きも敏感に反応させているが、その理由はYouTubeなどに楽曲を投稿し、拡散されたことで幅広い音楽好きに届いたからだと推測される。こうした動きは、まさにデジタル戦略の賜物のひとつではないだろうか。

 現在、メディアは実に多様になった。しかし、いずれもSNSとの親和性は必要不可欠。その点を取りこぼしてしまうと、“ファンだけが好きなもの”になる恐れがある。いつの時代でも、ジャニーズのタレントたちは国民的な存在であってほしい。昭和、平成がそうだったように、令和でもより輝いていてもらいたい。時代に対してはもちろん、大衆の意識や興味と乖離しないためにも、昨今のジャニーズの各グループ、個人のSNS解禁はきわめて重要な出来事だったのではないかとあらためて思う。

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