SixTONESとSnow Man、SNSや動画を駆使したユニークな発信 新時代のジャニーズが可能にした身近さ

 2021年、アイドルシーンを牽引し躍進を遂げたSixTONESとSnow Man。テレビや映画、雑誌を通じて大活躍だった2組であるが、新時代のジャニーズらしくSNSを駆使して楽しい動画や企画、嬉しいサプライズなどを発信しファンを喜ばせた。それぞれのSNSのプロモーションを振り返るとグループの個性が垣間見えてくるように思う。

メンバーの結束力の強さと独自の空気感で怒濤の更新も

SixTONES
SixTONES

 5月1日にグループ結成6周年を迎えたSixTONES。4月30日23時45分から突如自身のYouTube公式チャンネルで「SixTONES- LIVE配信 - 結成日カウントダウン」と題した生配信にてカウントダウンを行った。サプライズで行われた企画、重ねて深夜にも関わらず、ファンもSNSを通じ情報を素早く拡散、結果的に約17万人が視聴した。ファンにはおなじみの6方向に軌道が外れていくフリースタイルな空気感も楽しく、思わず声をあげて笑ってしまった人も多かったのではないだろうか。そんな自由な空気の中でもファンのコメントを交えてのトークや6周年を迎えた飾らない心情を告白。中でも田中樹の「いままで一緒に歩んできた、昨日僕たちのファンになった人もそうですし、一緒にいるスタッフやマネージャーも全員そう。全員でチームSixTONESですから」の言葉からも6人とスタッフ、そして彼らを支え続けるファンとの絆の強さを感じた配信であった。

SixTONES- LIVE配信 - 結成日カウントダウン

 さらにInstagramにはオリジナル動画の投稿や、ジェシーと髙地優吾がインスタライブをゲリラ開催するなどファンを大いに喜ばせた。彼らの所属するソニーミュージックは期間限定のTwitterアカウントから1カ月間、毎日SixTONESのオススメ楽曲を紹介したほか、「Strawberry Breakfast」のMV公開など怒濤の配信ラッシュを行い、ファンにとっては嬉しくも忙しいアニバーサリー企画であった。

 そして11月17日、再び大きなサプライズが投下された。ソニーミュージック公式アカウントがアーティスト名を伏せたまま「☆新曲情報☆」と銘打ったダイジェスト音源を公開した。これが2022年1月5日に発売のSixTONES、2ndアルバム『CITY』に収録されるメンバー2人ずつによるユニット曲だと気づいたファンにより、たちまち拡散された。レーベルの遊び心のある心憎い仕掛け方も見事だが、それを聴き分けた鋭すぎるファンもまた見事と唸った展開であった。

SixTONES – 2ndアルバム「CITY」初回盤B限定ユニット曲 nonSTop digeST

 12月に入るとYouTubeチャンネルでトップユーチューバーHIKAKINとのコラボ企画が実現。HIKAKIN御殿でダイヤモンドのYouTubeの盾をお腹に乗せるなど6人が自由に振る舞う様子が配信された。中でもファンを喜ばせたのは、「HikakinTV」の撮影のため、7人で夜の体育館に車で移動する際のドライバー選びだ。HIKAKINの指名で選ばれたのはなんとペーパードライバー歴1年半の松村北斗。緊張する松村をよそに、人気のドライブ企画と同じく自由にプライベートトークやゲームを楽しむ微笑ましい様子も公開され、SNSには貴重な松村の運転姿を見れたファンの歓喜の声があふれた。

SixTONES – ヒカキンさんとドライブ – 2年ぶりの運転で緊張!

 また12月8日放送『2021 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)で映画『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の日本語吹替版主題歌「Rosy」が披露されると、Twitterのトレンドに意外なワードが。松村は朝の連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK総合)に雉真稔役で出演中。SixTONESのパフォーマンスを見たドラマのファンが、劇中で戦死したはずの松村を見つけツイートしたことから、トレンドに「稔さん生きてる」が浮上。こちらも大きな話題となり人気の高さを見せつけた。

SixTONES – Rosy [YouTube ver.]

 忙しいスケジュールにあっても6人とスタッフがワンチームとなり、SNSを駆使した配信を頻繁に行うことで、常に新鮮な驚きや感動を届けているからこそ多くのファンの心を掴んでいるのだろう。

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