FUNKY MONKEY BΛBY’S「答えてファンモン」回答編 仕事、友達、恋愛……ファンモン流の向き合い方を伝授

「答えてファンモン」回答編

 6月29日、ニューシングル『ROUTE 16』をリリースしたFUNKY MONKEY BΛBY’S。リアルサウンドでは、同曲のリリースに伴ってファンキー加藤&モン吉の2人が読者の悩みに答える相談企画「答えてファンモン」を行なった。これまで楽曲を通して多くの人々の背中を押してきた2人が読者のリアルな悩みに向き合い、様々な言葉をかけてくれた。(高橋梓)

Q.恥ずかしくて自分の作った曲に歌詞を付けられません

コロナ禍で外出が減ったので、思い切ってPCで曲を作り始めてみました。最初は難しかったのですが、だんだんと自分がかっこいいと思える曲が作れるようになってきて、いつかYouTubeで公開したいなと思っています。しかし、作曲はできても作詞が難しくて、曲に歌をつけることができません。歌詞を書いてみようとしてもなんだか恥ずかしく、一通り書いた後に読み返すと「何言ってんだろ」とすべて消してしまいます。ファンモンの曲はストレートな歌詞がいいなと思うのですが、どうしたらもっと素直に歌詞を書けるようになりますか?(れん/20代男性)

A.朗読すると恥ずかしい歌詞も歌ってみると素直に聞けるところが音楽のいいところ!

モン吉:まず、「すべて消してしまいます」っていうのがもったいないと思いますね。

ファンキー加藤:歌詞ってね、読み返しちゃいけないんですよ。真夜中に書いたラブレターくらい恥ずかしいと思っても、メロディに乗って歌になると素直に聴けちゃうんです。それが音楽のいいところ。俺たちだって「歌詞を朗読しろ」って言われたら、めちゃくちゃ恥ずかしい時あるよね?

モン吉:ある、ある。恥ずかしいけど、当たり障りのない歌詞を歌うより、ダサくても引っかかる部分がある方がまだいいよね。

ファンキー加藤:うん。恥ずかしくて消しちゃうくらいの歌詞の方が、いいかもしれない。世の中にある音楽の歌詞のほとんどが、書いた張本人でさえ顔が赤くなっちゃうようなものですから。

モン吉:ただ、本当に恥ずかしいパターンもあるので、1回歌って録ってみた方がいいですよ。

ファンキー加藤:よく両親への感謝の歌とかってあったりするんですけど、あれも“曲”だから成り立っているんですよね。音楽には不思議な魔法みたいなものがあるので、1回歌って曲に乗せてみるべき。そして、歌詞は消さない。出てきた言葉は紛れもなく、れんさんのものなので。

モン吉:いっぱい歌詞を書いていくと「これは使える」、「これは使えない」ってわかってきたりするしね。

ファンキー加藤:すべての職業で言えることだと思うんですけど、数をこなさないとできるようにはならないですから。バットを振り続けないと、ヒットやホームランが出ないのと同じ。俺らも元々ラップしかやっていなかったので、いざグループを結成してサビにメロディをつけようってなった時に何もわからなかったもんね。

モン吉:レコーディングではいい感じに録れたけど、ライブで歌ったらサビが低いとか。最初は失敗ばっかり。

ファンキー加藤:だからどんどん作り続けていってほしいです。いつかれんさんが有名になったら、一緒に曲を作ってほしいですよね。「あの時のれんです!」って。

――どうしても歌詞が書けない時は、どうやって壁を乗り越えていますか?

ファンキー加藤:俺の場合は、短い時間の気分転換を多く入れていくかな。1回シャワーを浴びたり、ちょっと外に走りに行ったり、犬の散歩に行ったり。20〜30分の気分転換で全然違った視点が生まれる気がします。でも、基本的に俺もモンちゃんも、常に締切ギリギリに仕上げるパターンが多い(笑)。1週間あって、前半4日くらい何もしなくて残り3日で焦り始める、みたいな。だから、締切に間に合うように意地でも書いてます。

モン吉:一夜漬けタイプ。れんさんも仮の締め切りを作るとか、誰かにケツ叩いてもらうと良いかもしれないですね。

ファンキー加藤:あぁ、いいね。ファンモンを結成した時も、俺の中では2年間っていう締切を設けたんですよね。そこで結果が出なかったら諦めようって。でも結成からちょうど2年でデビューできたから、期限を設けるのは良いかもしれない。「◯月◯日にYouTubeにアップします」みたいに、先にSNSで発表しちゃうとかね。

――長年歌詞を書き続けていると、自分の中のワードが枯渇するという現象が起こることもあるのでは?

ファンキー加藤:枯渇しますよ。「いつもの手癖が出てるな」って時はいろんなアーティストさんの曲を聴いたり、映画を観たり、インプットするようにしています。それこそ、最初は気にしていたこともありましたが、2017年の曲と2022年の曲で同じフレーズがあったとしても、歌い方もテンションも前後の文脈も違うし、最近はあまり気にならなくなってきたかな。自分の中では2年くらいの期間が空いてれば、同じ言い回しはアリ。というのも、サザンオールスターズの桑田(佳祐)さんでも、そういうことがあるんですよ。あれだけたくさんの曲を書かれていると、必然的にそうなりますよね。ただ、それが「桑田さん節」になっているので俺もあまり気にしなくなってきました。

モン吉:俺も一緒かな。ぶっちゃけ、再始動復活してから1枚目の「エール」、2枚目の「ROUTE 16」で同じワードを出しちゃってるんですよね(笑)。

ファンキー加藤:しかも「Night & Day」っていう、インパクトのあるフレーズ(笑)。

モン吉:同じ言葉でもシチュエーションが違うからいいでしょ、という感じで。3作連続はさすがにやりすぎですけど、音の良さもあったりするので、このあたりにこだわりはなくなってくるかもしれないですね。

ファンキー加藤:味だよね、味!

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