ØMI、『iCON Z』プロデューサーとして見据える未来 HYBE LABELS JAPANと目指す“新時代ガールズグループの在り方”
新たに4人のスペシャリストを審査員として迎えた理由
ーーその放送回では、ガールズグループ部門の新たな審査員として、HYBE LABELS JAPAN所属の音楽プロデューサー ALYSAさん、シンガーソングライター・ボーカルプロデューサーのEmyliさん、音楽監修・サウンドプロデューサーのZEROさん、コレオグラファー・ダンストレーナーのRuuさんが紹介されました。それぞれの役割を詳しく伺えますか?
ØMI:まず、グローバルに向けたハイレベルな楽曲を提供するという部分を担ってくださっているのがALYSAさんで、課題曲を作っていただいています。僕1人でサウンド面を担当すると、自分だけの色に染まった楽曲になるわけですが、一緒に制作すると別の引き出しを開けて新たなエッセンスが加わりますし、僕にとっても新たな挑戦になっていますね。HYBEさんとの制作を通して、僕自身もアーティストとして成長できているなと感じています。そして、コレオグラフやトレーニングといったダンス面での細かな指導を担当してくださっているのが、Ruuさん。彼女が今までコレオグラフを手掛けてきたアーティストや、彼女のダンススタイル、スキル、キャラクターも含めて、Ruuさんの存在が候補生たちに良い影響を与えてくれるだろうなと思っています。
ーーZEROさんは、EXILE TRIBEファンの方にとってお馴染みの音楽プロデューサーではないでしょうか。
ØMI:そうですね。ZEROくんに関しては、自分のソロもそうですけど、グループでの楽曲制作も数え切れないほど一緒にやってきました。Jr.EXILE世代の楽曲もZEROくんが手掛けたものがたくさんあり、LDHのスタイルや今の音楽に必要なことを的確に捉えている人だなと思います。なおかつ彼自身、韓国のYG Entertainmentで新人育成のトレーニングを行った経験があるので、そういった知識もあって。僕との距離感も近くて、遠慮なしに音楽の話ができるという頼もしい存在なので、ZEROくんにも参加してもらうことになりました。ボイストレーニングを担当しているEmyliも付き合いが長いのですが、彼女も安室奈美恵さんをはじめ、いろいろなアーティストを手掛けてきた方ですね。彼女は英語も喋れますしシンガーでもあるので、ボーカルスキルだけでなく、アーティストとしての強さもEmyliから学んでほしいなと思っています。『iCON Z』では僕がプロデューサーという形で筆頭に名前が出てきますし、たしかに総合的な目線で舵を取る役目ではあるんですけど、より高みを目指すために僕1人の力だけではなく、この4人のスペシャリストを審査員として迎えることになりました。
ーーEmyliさんと言えば、以前『〜夢のオーディションバラエティー〜 Dreamer Z』でガールズグループ部門のトレーニングの模様が一部放送された時、候補生たちを歌いながら走らせている姿が印象的でした。ボーカルは体力勝負なんだなと、改めて突きつけられたというか。
ØMI:実はすでに課題曲も数曲用意できているんですが、そのクオリティがすごく高いんですよね。だから曲を与えられて「良かったね」ではなく、それに見合った歌が歌えないといけないし、クオリティの高い楽曲を完璧に仕上げるためには、やっぱり日々のトレーニングが大事なんです。視聴者のみなさんからはスパルタに見えると思うんですけどね(笑)。僕らが求めるレベルに引き上げるためには、それくらい追い込むことも必要だなと思っています。
ーー番組コメンテーターの大久保佳代子さんも、Emyliさんのことを「鬼軍曹みたいな先生がいた」とおっしゃっていましたね(笑)。
ØMI:あはははは。
ーー作詞家としてもよくお名前を見かけますが、普段のEmyliさんはどんな方なんですか?
ØMI:彼女はとてもアーティスティックな人で、僕もオーディションが始まる何年も前から、彼女と一緒にスタジオで楽曲を作ったりしていました。その時に僕の未来図を話していたんですよ。「日本からこういうガールズグループが出てきてほしいんだよね」とか、「今の日本の音楽シーンにはこういうものが必要なんだよね」とか。それに対してEmyliも「私もそう思います」と言ってくれていて。『iCON Z』を始めるにあたって、「ボイストレーニングを誰にお願いしようかな?」と考えていた時に、そのことを思い出して。直接Emyliに電話して、「あのさ、前に話したこと覚えてる? それが今回オーディションとして始まるんだけど、ボイストレーニング担当、どうかな?」って誘いました。そしたら、泣いて喜んでくれて、快く受けてくれましたね。
ーーEmyliさんは愛情深い方なんですね。
ØMI:そうですね。たしかに番組で取り上げていただく部分では、彼女の厳しさやプロとしての育て方が前面に出ると思います。でも、オーディションが始まってから、毎日のようにEmyliから候補生についての報告が来ますし、「今日のレッスンではこうでした」って一人ひとりのポイントを箇条書きで細かく教えてくれますね。たぶんプロデューサー陣の中で一番マメに報告してくれていると思います。候補生たちの前ではあまり優しさを出さないかもしれないし、それも彼女のアーティスト性だなって思うんですけど、僕には候補生たちに対する愛情の深さがすごく伝わってきていますね。だからこそ僕も、Emyliだったら立派に育ててくれると思って、信頼して任せています。
厳しいオーディションを乗り越えたからこそ伝えられること
ーーØMIさんご自身も『EXILE Presents VOCAL BATTLE AUDITION 2 ~夢を持った若者達へ~』でアーティストデビューの夢を掴みましたが、オーディション経験者だからこそ候補生のみなさんに伝えられること、理解できることは何かありますか?
ØMI:もちろん時代も違いますし、彼女たちはガールズグループを目指しているので違う部分は多々あるんですけど、自分も厳しいオーディションを勝ち抜いてきた立場なので、今の彼女たちの心境はすごくキャッチしやすいと思いますね。たとえ一人ひとりと話す時間がなくても、「こういう時はこう思うよね」っていうのが、表情を見ているだけでわかる。それは自分が経験したからこそだと思います。最近まで男性部門のオーディションをやっていたこともあり、HIROさんと話すことで見えてきたものもありますね。HIROさんも「三代目JSBのオーディションが一番厳しかったんじゃないかな」とおっしゃっていたんですけど(笑)。僕が受けた時は、今のご時世にはありえないスパルタなやり方でしたし、肉体だけでなく、精神を鍛えるものもオーディションのカリキュラムに組み込まれていたんですよ。
ーー合宿内容には、お寺での清掃活動などもありましたね。
ØMI:そうそう。あの合宿はキツかったです(笑)。でも、そこでの経験があったからこそ、この12年間、何があっても歯を食いしばってやってくることができたんだなって思うので。スタートでそういうキツい経験をしたことが、自分にとってはすごく意味のあることだったなと思っています。プロデューサー陣ともよく話すんですけど、今オーディションを受けている彼女たちにとって、今が一番厳しい時期にしてあげなきゃいけないと思っていますね。デビューしてから苦労しないように。それが、アーティストの先輩として僕がみんなにしてあげられることかなと思います。
ーーでは最後に、これから『~夢のオーディションバラエティー~ Dreamer Z』を通して、『iCON Z 2022 ~Dreams For Children~』ガールズグループ部門のオーディションをご覧になる方へメッセージをお願いします。
ØMI:オーディションというと、綺麗な夢物語をイメージされるかもしれませんが、候補生たちが夢を叶えるための努力をして、仲間と切磋琢磨して、時には意見の相違もありながら人としてもスキルの面でも成長していく姿を、『~夢のオーディションバラエティー~Dreamer Z』では追いかけていきます。そこにはたくさんの青春が詰め込まれていると思いますし、僕自身、これまでの過程で嬉しくなるくらい成長していく子たちをたくさん見てきたので、視聴者のみなさんにもそういった目線でご覧いただけたら嬉しいですね。そして、彼女たちを応援していくうちに、候補生の中の誰かの魅力に気づいてファンになっていく。そんな楽しみ方をしていただけたらいいなと思います。
■番組概要
『~夢のオーディションバラエティー~ Dreamer Z』
毎週日曜よる9時から放送中
(テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ 九州放送)
<配信>
・TVer テレ東系リアルタイム配信:https://tver.jp/live/tx
・Paravi:https://www.paravi.jp
・広告付き無料配信サービス「ネットもテレ東」(テレビ東京 HP、TVer、GYAO!)
※最新放送回の見逃し配信は各話放送終了直後から配信開始
【出演】
・6月12日ゲスト:片寄涼太、水野美紀、近藤春菜
・MC:木梨憲武、池谷実悠(テレビ東京アナウンサー)
【プロデューサー】
伊藤隆行、星俊一、三宅優樹
公式HP:https://www.tv-tokyo.co.jp/dreamer_z/
Twitter:@tx_dreamerz
Instagram:tx_dreamerz
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