フィロソフィーのダンス×児玉雨子、同世代ならではの共感とリスペクト 4人の説得力が生むパンチライン炸裂の楽曲群

フィロソフィーのダンス×児玉雨子 特別対談

「何をやっても最強の4人になったなと思った」(児玉)

――そして4月13日に先行配信され、アルバムにも収録されている「ウォータープルーフ・ナイト」。こちらは児玉さんが作詞のみならず作曲も手掛けられていることがファンの間でも話題になっています。

児玉:ありがとうございます。この曲の歌詞も、“プリ帳”とか“H↘︎K”とか固有名詞をメンバーの皆さんが出してくださっていて。最初は詞先で私が書いて、作曲家さんにメロディをつけてもらう予定だったんですけど、固有名詞がいっぱい入っている曲ってラップとかヒップホップのイメージが私の中であって。アルバム曲だし、今までのフィロのスのらしさはキープしつつも、ブラックミュージック的なイメージとはまた違うことをやったらどうだろうと思って。私が作ったメロディを土台にコライト的な感じで変えてもらうのもアリなのでと思い、チャレンジとして作ってみたんです。そしたらメロディはそのままで大丈夫ですって言っていただいて、アレンジからJUVENILEさんに入ってもらって完成しました。もう、集めてもらった単語集を見た時はゾッとしましたよ(笑)。前略プロフィール! 懐かしい!

全員:あははははは!

フィロソフィーのダンス「ウォータープルーフ・ナイト」MV

児玉:なんでこういうY2K的な曲を作ろうと思ったんですか?

日向:私がやりたいって言ったんです。今って世代が一周してる感じが今あって。当時、流行ってた『GALS!』っていう漫画だったり、小さい頃に着ていたナルミヤの服だったりが復刻していたりするのを見て、懐かしさで胸がギュッとなるんですね。その気持ちを音楽として残したいなと思って、以前からレーベルの方に「当時のことを歌いたいです」と言っていて。今回こうしてアルバム曲として作ることができました。前回の「カップラーメン・プログラム」の時に雨子さんと同世代トークで盛り上がったこともあり、お願いしました。

奥津:作詞をお願いするにあたって私たちが懐かしいと思うキーワードを児玉さんに共有させていただいて。みんな10個以上、出し合ったんじゃない? 重複してたのも多かったよね、前略プロフィールなんて全員持ってたし、プリ帳とかも作ってたもんね。

フィロソフィーのダンス

――同世代とはいえ、ご出身は東京、埼玉、神奈川とバラバラなので、ちょっと文化が違ったりするんですか。

佐藤:私にとって渋谷は憧れの場所でしかなかったです(笑)。渋谷の109の中にSBYっていうプリクラが撮れたりタピオカが飲めたりする場所があって、埼玉にはそういうところがないから伝説のスポットだと思って雑誌とかで見て憧れていました。友達とオシャレをして埼玉から渋谷に遊びに行って、「ここがセンター街!」って感動したりして。

――日向さんはその渋谷にいたんですよね。

日向:そうですね、当時いたタイプの人間です(笑)。その109のSBYも、コンセントが無料で使えることもあってめっちゃ行ってたし、フローズンヨーグルトってこんなに美味しいんだってことを知った場所でもありました。109のショップ店員さんは憧れの的で、(プリクラの)メッカにもいたしルーズソックスも履いてましたね。

――十束さんは横浜?

十束:はい、なので横浜で大抵は事足りるのですが、渋谷はやっぱり憧れました。当時、COCOLULUとか、ROSE FAN FANとか、109の6階にあるショップが熱かったんですよ! 私はロリータが好きだったので、渋谷だけじゃなくて原宿の橋のところでロリータの子たちと交流する文化にも憧れがありました。『KERA』とか『Zipper』とか『小悪魔ageha』とか、みんなそれぞれ流行ってる雑誌を読んで、渋谷や原宿に想いを馳せていたと思います。私は紺色ハイソ派なんで、曲の中でもタイプの違うギャルバトルを楽しんでいただけたら(笑)。

――奥津さんは十束さんと同じ神奈川ですがーー。

奥津:私は横浜よりもっと西の、静岡とかの方が近い田舎だったので、渋谷なんて行ったことがないし。当時は自然の方が大好きだったから、興味もなく。「都会よりも山楽しい!」「海楽しい!」って感じでした(笑)。でも田舎町ならではの文化があって、ジャージを切る“切りジャー”っていうのがあったんですよ。

全員:切りジャー!?

――どういうものなんですか、それは。

奥津:ジャージにハーフパンツとロングの2パターンがあって、普段はハーフパンツを履いてるんですけど。イキりたい子たちはロングのジャージを7部丈までカットして、脇から上の方までスリットを入れるんですよ。

佐藤・日向・十束:へぇー!!

児玉:初めて聞いたね(笑)。小田原だっけ?

奥津:はい。そのスリットの深さがステイタスなんですよ(笑)。私は私なりの「ウォータープルーフ・ナイト」があるので、渋谷にいなかった人たちも、きっと共感するものがあると思うし。うちらの中だけで流行ったもの、というのを持ってる全ての人に聴いていただけたらなと思います。うちら小田原城で集合なんで!

全員:あはははは!

フィロソフィーのダンス

――児玉さんは?

児玉:私も地元は横浜だったんですけど学校が町田だったんで、エピソードは二拠点分ありますよ(笑)。16歳で原付免許を取りに行ったら、周りがヤンキーばっかりなので教官がめちゃくちゃ厳しかったりして。先輩に「ヘルメットの置き方で怒鳴られるから気をつけろよ!」とか言われてビクビクしながら通いましたね。

――そんな皆さんの色んな懐かしいキーワードが入ってこの曲が完成したんですね。

児玉:世代じゃない人もなぜか懐かしいと思えるような曲にしたいなと思っていました。それは私たちの下の世代でも上の世代でも。なぜかみんながありもしない記憶を思い出すような曲になってほしいなって。例えばおじさんでさえ、「ギャルだったあの頃」を思い出すような(笑)。2000年代のいつ頃かっていうのもそんなに限定しすぎてないので、幅広く聴いてもらえるんじゃないかな。

――歌詞に出てくる加藤ミリヤさんにも許可をいただいたとか?

日向:そうなんです。当時の恋愛ソングの歌姫といえば加藤ミリヤさんなので絶対入れたいですってお伝えして。実は同じソニー・ミュージックレーベルズに所属されている大先輩なので、ちゃんと許可をいただいて、お名前を入れさせてもらいました。曲中ではあえて〈ミリヤ〉って呼び捨てですが、大尊敬しております。

――また新しいフィロのスの魅力を打ち出す1曲ですが、皆さん歌っていていかがでしたか。

日向:まさかこの曲がラップになるとは予想していなかったので、こんな素敵な形に仕上がって、みんなでびっくりしました。たくさん歌の練習もしました。

十束:仮歌の時に雨子さんが入れてくれた、“雨子ラップバージョン”もあったんですよ! すごくわかりやすかったので、それをどう自分たちなりに歌うかを考えるのも楽しかったです。サビではボカロが入っていて、それも嬉しかったですし、雨子さんがご自分で作曲したボカロ曲も聴かせていただいたりして、もう雨子さんの沼にズブズブと(笑)。

児玉:聴いていただいてた(笑)。私はおとはす沼にもう浸かっていますけどね!

フィロソフィーのダンス

――本当に懐かしさでギュッとなる気持ちが詰まっていますね。

佐藤:私は高校時代にK-POPにハマって、早く卒業してオタ活するんだ! と思ってた頃のことを思い出します。友達と韓国でのイベントの参加方法をパソコンで調べたりとか、韓国語でカラオケで歌ったりとか、そんな青春時代でした。もう10年近く前のことですけど、その友達に会うと「あのイベント楽しかったよね」って今でも盛り上がります。だから「ウォータープルーフ・ナイト」を聴くと、私が生きてた時代ってこんなに輝いてたんだって嬉しくなるんですよね。最近、私たちの学生時代に流行ってたBETTY'S BLUEのTシャツが復刻されていたりもしてますし、時代が一周するのって良いことだなって思いました。

奥津:そうだね。私は高校時代に自然と戯れながら、バンドをしていました。だから、海でみんなでギターを弾きながら歌ってたり、小田原の町を縦横無尽に楽器を抱えながら歩き回ってるような、そんな楽しい青春時代だったんですけど。時代が一周まわっても、「我らの友情永久不滅!」とか、「ウチら最高ー!」って言ってるのって、フィロのスで活動している今と全然変わらないんですよ。

日向:確かにそうだね!

奥津:あの時と同じ強い気持ちだし、いつか今をまた振り返った時に「これが青春」って思ったりするのかな。魂はまだまだ生き残ってるから(笑)。

――なるほど。皆さんが今を楽しんでいるからこそ、「ウォータープルーフ・ナイト」が昔をただ懐かしむだけの曲になってないんでしょうね。

奥津:“4娘イチ”ですから!

日向:雨子さんも入れて“5娘イチ”だね!

児玉:あはははは! 嬉しい! でも本当に、過去も今も否定しない、あの頃が良くて今がダメなわけじゃないっていう曲にしたかったし、フィロのスが歌えばそれが説得力になる。特にアルバム『愛の哲学』を聴いて何をやっても最強の4人になったなと思ったし、色んな曲を歌ってきたからこそ、フィロのスが歌えばフィロのスの歌になるんだろうなと思っています。

サイン入りチェキプレゼント

フィロソフィーのダンス×児玉雨子 サイン入りチェキを1名様にプレゼント。応募要項は以下の通り。

応募方法

リアルサウンド公式Twitterと公式Instagramをフォロー&本記事ツイートをRTしていただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。当選者の方には、リアルサウンドTwitterアカウント、もしくはInstagramアカウントよりDMをお送りさせていただきます。
※チェキはランダムでの発送となりますので、メンバーの指定は受け付けておりません。
※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。

リアルサウンド 公式Twitter
リアルサウンド 公式Instagram

<締切:7月2日(土)>

■リリース情報
フィロソフィーのダンス『愛の哲学』
4月27日(水)リリース 
購入はこちら

<収録楽曲>(全形態共通CD)
01.ロック★with you(バスケットボール女子日本リーグ“Wリーグ”公式応援ソング)
02.ドント・ストップ・ザ・ダンス
03.ダブル・スタンダード(TVアニメ「魔法科高校の優等生」エンディングテーマ)
04.カップラーメン・プログラム
05.ウォータープルーフ・ナイト
06.テレフォニズム
07.スペシャル・ルーティン
08.誓い合ったんだってね、LOVE
09.サンフラワー(オリジナルアニメ映画「フラ・フラダンス」主題歌)
10.愛の哲学

・初回生産限定盤A(CD+BD+メモリアルブック)
¥10,000(税込)
<Philosophy no Dance Music Video Collection>
01.アイム・アフター・タイム
02.ジャスト・メモリーズ
03.ダンス・ファウンダー
04.イッツ・マイ・ターン
05.ライブ・ライフ
06.ヒューリスティック・シティ
07.夏のクオリア(Remixed by ikkubaru)
08.ダンス・オア・ダンス
09.ドント・ストップ・ザ・ダンス
10.ドント・ストップ・ザ・ダンス with DEZOLVE
11.カップラーメン・プログラム
12.テレフォニズム
13.ダブル・スタンダード
14.ジョニーウォーカー
15.サンフラワー
16.二人のエクリチュール
17.気分上々↑↑
18.ロック★with you
※副音声にメンバーによるオーディオコメンタリー収録
※オリジナル・ステッカー封入
※結成からの軌跡を追った豪華メモリアルブック付き
※豪華BOX仕様

・初回生産限定盤B(3CD+フォトブック)
¥7,500(税込)
<Philosophy no Dance B-side Best Album>
01.ウェイク・アップ・ダンス
02.目隠し(日向ハルソロ曲)
03.ジョニーウォーカー
04.なんで?
05. テレフォニズム (Night Tempo Melting Groove Mix)
06.捕まえて So To Heart(十束おとはソロ曲)
07.気分上々↑↑
08.二人のエクリチュール
09.花をください(奥津マリリソロ曲)
10.サマー・イズ・オーバー
11.CAT'S EYE
12.Decade(佐藤まりあソロ曲)
13.フォーカス
14.オプティミスティック・ラブ
15. ドント・ストップ・ザ・ダンス with DEZOLVE

<Philosophy no Dance Indies Best Album>
01.FUNKY BUT CHIC
02.ダンス・ファウンダー
03.ライク・ア・ゾンビ
04.好感度上げたい!
05.ヒューリスティック・シティ
06.アイム・アフター・タイム
07.シスター
08.スーパーヴィーニエンス
09.DTF!
10.はじめまして未来
11.ライブ・ライフ
12.ベスト・フォー
※撮りおろし写真で構成された豪華フォトブック付き
※7インチ紙ジャケット仕様

・通常盤(CD)
¥2,500(税込)

■関連リンク
公式ホームページ

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる