乃木坂46 山崎怜奈、NMB48 渋谷凪咲……アイドルのラジオの面白さ “本心”を伝えられる場にも

ラジオで発表された新内眞衣の卒業、指原莉乃の移籍

 アイドルはこれまで、さまざまな場面でラジオというメディアを活用してきた。

 新内眞衣は、『乃木坂46のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)2021年11月17日放送回で乃木坂46からの卒業を発表。同番組では、新内のユニークな人間性が感じられ、地元・埼玉のヤンキーあるあるを口にするなど“アイドルだけど飾らないトーク”を繰り広げてきた。特に神回とされるのが、2020年12月30日放送回。ゲストである乃木坂46・久保史緒里と「納豆餅にはひきわり納豆と小粒納豆のどちらを絡めるか」について激論。リスナーも参戦しての大騒動を巻き起こした。「年の終わりになぜこの話題?」というその内容こそ、同番組らしい部分だった。新内の人気がさらに上昇したのは、そんな同番組の効果があったと言っても過言ではない。彼女にとっても思い入れが深かったはずで、だからこそ卒業発表の場に選んだのではないだろうか。

 指原莉乃はAKB48在籍時代、報道されたスキャンダルについて2012年6月15日の『AKB48のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)に出演して釈明。同放送回でパーソナリティをつとめていた秋元康総合プロデューサーからはHKT48への電撃移籍が発表されるなど、波乱のオンエアとなった。秋元才加もAKB48のメンバーだった2010年10月14日に同じくスキャンダルが報じられ、翌日深夜『AKB48のオールナイトニッポン』で涙ながらに謝罪。そんな同回に、当時メンバーだった高橋みなみ、宮澤佐江らがサプライズ出演。高橋が「人間だもの、失敗はあるさ」と意気消沈する彼女を励ますなどした。ともに約10年前の出来事だが、いまだにその放送内容の衝撃が記憶に残っている。

 グループからの卒業、スキャンダル報道など、それぞれ置かれた状況は違うが、いずれも「大切なことは自分の言葉でファンに伝えたい」という気持ちがラジオでの説明につながったのだろう。

 今後、色々な音声コンテンツを利用するアイドルがさらに増えるかもしれない。本音を口にしやすいメディアだからこそ、応援するアイドルの新たな一面を知ることができるはずだ。

関連記事