乃木坂46 山崎怜奈が射止めた、センターと座長の大役 葛藤と決意を語った『アンダーライブ』への期待

 『乃木坂46 アンダーライブ 2021』が5月26日に開催される。座長を務めるのは、27thシングル『ごめんねFingers crossed』収録のアンダー曲「錆びたコンパス」でセンターを任せられた山崎怜奈だ。

MARQUEE Vol.138【表紙:山崎怜奈】
MARQUEE Vol.138【表紙:山崎怜奈】

 今年2月から期別ライブを含め断続的に開催されてきた『9th YEAR BIRTHDAY LIVE』は、5月9日の3期生ライブにて幕を閉じた。そこからおよそ半月という短いスパンで開催される今回の『アンダーライブ』。昨年12月に日本武道館にて有観客で3日間行われた『アンダーライブ2020』から考えても、約5カ月という僅かな期間での開催となる。4期生ライブでも披露されたアンダー曲「日常」は、近年、メンバーのパフォーマンスの進化を見せる際の代表曲として昇華しつつあり、ここで『アンダーライブ』が再注目、もしくは再評価されているという見方もできる。

 ここまで期別ライブを観てきたのでなおさらだが、改めて感じるのは大々的に座長を立てる『アンダーライブ』の異質さだ。前回の武道館公演で座長を務めたのは「口ほどにもないKISS」でセンターの阪口珠美。初めて乃木坂46を観た武道館で先頭に立つという緊張を滲ませながらも、時折見せる大人っぽい表情からはその覚悟と成長を強く感じさせた。北野日奈子を筆頭に、樋口日奈や寺田蘭世、鈴木絢音、渡辺みり愛といった歴代のアンダーセンターが示してきたのは、アンダーメンバーとしての自信、そして同時に生まれるアンダーメンバーとしての葛藤だ。

 山崎は今回の『アンダーライブ 2021』で初めて座長を務めることになる。北野や寺田、鈴木、渡辺といった同期の背中を長年見てきた山崎だからこそ、このタイミングで“ようやく”という印象が強い。というのも、現在、山崎は乃木坂46の中でも指折り数えるほどに多忙を極めるメンバーとなっている。昨年10月からスタートしたラジオ『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』(TOKYO FM)は月曜から木曜までの昼帯2時間枠という異例の抜擢。『アンダーライブ 2021』当日もラジオから飛び出しで会場に向かうという驚きのスケジュールだ。今年2月には著書『歴史のじかん』を出版。さらに今年4月からはハリセンボンの近藤春菜とともにMCを務めるレギュラー番組『通販だけ生活』(テレビ朝日系)がスタート。
。山崎はアンダーという場所にいながらも、そこが“影”ではないということを体現している成功者の一人である。

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