SixTONES、バラード&ラブソングで発揮する確かな実力 新曲「わたし」など繊細な世界観を表現

SixTONES - 僕が僕じゃないみたいだ [YouTube Ver.]

 一方、ラブソングといえば、「僕が僕じゃないみたいだ」「マスカラ」などシングルの表題曲はもちろん、カップリング曲も外せない。2ndシングル『NAVIGATOR』通常盤収録の「Hysteria」「You & I」「love u...」の3曲、そして田中樹がラップ詩を手掛けた「So Addicted」(3rdシングル『NEW ERA』期間限定盤)、そしてカップリング曲としては異例のMVが制作された「Strawberry Breakfast」と、挙げればキリがないが、狂おしいほどの恋心、恋をして盲目的な心情を歌ったものから、切ないラブソング、聴くだけ愛おしさが増す曲も。ラブソング一つとっても様々な世界観を聴かせてくれる。表現力豊かな6人の歌声を聴くに留まらず、ダンスや演出を伴ったライブパフォーマンスもまた格別で、リスナーとしても様々な角度から楽曲を堪能できる。

 新曲「わたし」も同様、イントロからそれまでの雰囲気をがらりと変えて引き込み、アウトロ、そしてしばらく続く余韻。公開中のMVは3分25秒だが、まるで長編映画を鑑賞したかのような重みがあり、心を揺さぶるほどに爪痕を残す。しばしノイズをシャットアウトして、この世界観に浸っていたいと思ったほどだ。

 SixTONESにとって縁ある“6”を経て、7枚目の今作。5月17日放送の『めざましテレビ』(フジテレビ系)で、髙地優吾が「バラードでシングルをきらせてもらうっていうのは珍しいこと」と語ったように、SixTONESとしても新たな挑戦となりそうだ。また、森本慎太郎が「意外とSixTONESにとってのど真ん中かなって」と評したように、幅広い音楽ジャンルを歌うSixTONESは、ダンスやロック、アッパーチューンなどの激しい音楽の印象が強いかもしれないが、バラードも必聴だ。SixTONESの音楽には毎度、衝撃と感動を味わい、胸を揺さぶられているのだが、今回もお披露目のタイミングからして心を奪われている。今作でも、6人の歌声でしか出せない美しい歌声と映像に出会えそうで、作品を手にする日が待ち遠しい。

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