ゴリエのまっすぐなメッセージ性が今求められる理由 復活の背景、『紅白』出演時の裏話も語る

ゴリエが今求められる理由

 ガレッジセール・ゴリ演じるコントキャラクター・ゴリエ。『ワンナイR&R』(フジテレビ系)から誕生したゴリエが、昨年「くらしのマーケット」新CMに起用された後、『新しいカギ』(フジテレビ系)でパフォーマンスを披露し、大きな話題を呼んだ。そんなゴリエ の新番組『ゴリエと申します。』がスタート、さらに6月には16年ぶりの新曲「若いってすばらしい」「私のママは2個結び」リリースも決定。どんな時もポジティブでキュートなゴリエが、2022年の今求められる理由とは。『NHK紅白歌合戦』出演当時や、「Pecori♥Night」ヒット当時の裏話も聞いた。(編集部)【記事最後にプレゼント情報あり】

ゴリエは今の時代にこそまさに求められていたキャラクター

――ゴリエとして16年ぶりに新番組『ゴリエと申します。』(フジテレビ)がスタート、6月8日には新曲「若いってすばらしい」「私のママは2個結び」がリリースされるということで、改めてその経緯を教えていただけますか?

ゴリエ:去年、15年ぶりに宮迫(博之/雨上がり決死隊)さんがYouTubeで「ゴリエやろう」って声をかけてくれたり、「くらしのマーケット」さんのCMが決まったりして。まさか今、ゴリエをやるとは自分でも思っていなかったので、おしろいを塗るのがちょっと怖かったんですけど(笑)、みんなが「ギリ耐えられる!」って言ってくれたので、一生懸命やらせてもらって。そうしたらフジテレビの『新しいカギ』のスタッフの方から、15年ぶりに「Pecori♡Night」を踊ってもらえませんかというお話があって。見た目はギリ耐えられたんですけど、身体はダメだったんですよ。ただ、練習期間も逆算して、1カ月以上前からオファーが来ていたんですよね。じゃあ頑張ってみますということで、1カ月間練習して。先生が踊ってくれた動画を毎日見ながら練習して、なんとか1カ月かけて15年前までのキレに戻しました。飛び蹴りをしたり、鉄棒でぐるぐる回るとか懐かしいこともやったり。それで終わってほっとして、「まだ動けるじゃん」とか「面白かったよ」って言われるのかと思っていたんですけど、感想を見たら、「泣いた」「私も頑張ろうと思った」と、笑いよりも感動の感想が多かったのがすごくびっくりして。

 今回ユニットを組んだ、娘役の丸山礼ちゃんもゴリエと会えたことに大泣きして喜んでくれたんです。ゴリエっていうキャラクターは、自分の中では『ワンナイR&R』(2001年~2006年)が終わってから棺桶に入っているような気持ちだったんですけど、棺桶に入れるか入れないかはゴリエを見ていた一人ひとりの心次第で、ずっと生きていたんだなって。『ゴリエと申します。』のロケに行かせてもらっても、「ゴリエちゃんが商店街にいるって聞いて急いで来ました」と息を切らしながら汗だくになって追いかけてくださる人もいて。だからみんなが求めてくれて、喜んでもらえる限りやろうと思っています。

――ゴリエの復活はご自身でも予想外でしたか?

ゴリエ:はい。だって、本当にやるのって思いません? フジテレビには、ゴリエ以外にも昔懐かしい大人気のキャラクターがいっぱいいますよ。しかもそういうキャラクターは懐かしの映像とかで見ることはあっても、レギュラー番組にはなかなかならないじゃないですか。だから今回、フジテレビはすごく思い切ったことをしたなと思いました。その上、また新曲を出すっていう飽くなき挑戦。新しい振りを覚えるためにも、もちろん身体を駆使しました。明日MVの撮影があるんですけど、ぎっくり腰になったらヤバいなと思って、前もって腰に注射してきたんですよ(笑)。みんなは「まだ踊れるじゃん」って言ってくれるんですけど、違います。身体はしっかりと50歳です。

――活動する中で、色んな人に必要とされていることを感じているところだと思うんですが、どうして今、ゴリエが世の中に求められているんだと思いますか?

ゴリエ:やっぱりコロナ禍が大きいと思います。コロナ禍で、学校に行きたくてもリモートで何カ月も友達に会えない、やる気があるのに仕事がないという状況って精神的に落ち込んでくる。でもゴリエって、底抜けに明るいんですよ。大好きな“川ちゃん”に騙されようが、人にもてあそばれようが、勝手にお金を使われようが、何をされてもネガティブに捉えず、前向きに生きていこうというまっすぐなメッセージ性がゴリエにはあった。苦しいときこそ明るく過ごしていたのがゴリエだったので、今の時代にまさに求められているようなキャラクターなのかなと感じました。

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