武藤彩未、DENIMS 釜中健伍と語り合う “等身大の自分”を詰め込んだ「Favorite」ができるまで

武藤彩未、DENIMS釜中と語り合う

 武藤彩未が自身の誕生日である4月29日にデジタルシングル『IMAGE BOARD』をリリースした。

 本作には武藤が尊敬するシンガーソングライター・川嶋あいが手がけたキャッチーでピュアなラブソング「holic」とDENIMS 釜中健伍作詞・作曲の「Favorite」の2曲を収録している。今回リアルサウンドでは、大阪を拠点に活動する釜中と武藤をリモートでつなぎ対談を行った。ライブでの共演を経て意気投合した二人が楽曲でコラボレーションするに至った経緯、制作する上での具体的なプロセスなど和気あいあいと語ってもらった。(編集部)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】

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武藤彩未、『ポケモンGO』への“holic”が止まらない【課金し続けるのには理由がある!】

DENIMS 釜中健伍が考える、武藤彩未の歌声の魅力

武藤彩未(写真=林直幸)
武藤彩未

――武藤さんは今年1月23日に開催された主催ライブ『武藤彩未 Presents Live 2022 “Call”』でDENIMSと対バンライブをされていましたね。

武藤彩未(以下、武藤):私はソロシンガーでDENIMSさんはバンドなのでジャンルは全然違うんですけど、DENIMSさんが掲げている“古いものが好きだけど、新しいことをしたい”というコンセプトが、昭和歌謡が大好きな私と似ているところだなと感じていたんです。なので、一緒にライブをさせてもらったらいい化学反応が起きるのではないかなと思い、お声がけさせていただきました。

釜中健伍(以下、釜中):お話をいただいたときはすごくうれしかったですよ。普段あまりやらない雰囲気の対バンだったので、新鮮に楽しめそうだなと思いました。しかも、ライブの前に一度、僕とギターのおかゆ(岡本悠亮)は武藤さんのラジオ番組にも出演させてもらったんですよ。そこで武藤さんの人となりを知れたことで、より音楽的な部分でのシンパシーを感じることができたし、ライブへの期待感がさらに大きくなったんですよね。

武藤:ラジオの現場がはじめましてだったので、そこではまずなんて呼び合うかを話したんです。私は釜中さんのことを“かまちゅー”さんと呼ばせていただくので、かまちゅーさんは私のことを“むーちゃん”って呼んでくださいってお願いして(笑)。でも今日、久しぶりにお話したら“武藤さん”に戻ってしまってますね(笑)。

釜中:あはは。わかりました。今日もむーちゃんで行きます(笑)。

武藤:ラジオではお互いの好きな昔の曲を紹介し合ったりもしましたよね。かまちゅーさんとおかゆさんには昔の洋楽を教えていただいたんですけど、どれもすごくかっこよくて。私は基本的に日本の80’sの音楽ばかりを聴いてきたのですごく勉強になりました。

釜中:むーちゃんは日本の昭和歌謡についてすごく詳しいので、僕らも勉強になりましたよ。はっぴいえんどとか松本隆先生の曲なんかは僕らも大好きで、おかゆと一緒にカバーした経験もあるんですけど、それ以外にもいろいろ教えていただけたのが楽しかったです。「え、あの曲も松本先生が書いてたんだ!」っていう新鮮な発見があったりもして。で、そんな流れからラジオの収録が終わったときに、ちょうどスタジオにギターがあったのでおかゆと2人ではっぴいえんどの曲を演奏させてもらったんですよね。昔、ちょっと練習したことのあった曲を。

武藤:そうなんですよ! 「暗闇坂むささび変化」を私だけのために弾き語りで歌ってくださって。すごくうれしかったです!

――ラジオ収録のときには音楽以外のお話もされました?

釜中:おかゆとは「ポケモンGO」の話をしてましたよね。

武藤:そうだそうだ! 収録前におかゆさんのTwitterを拝見したら「ポケモンGO」をやってると書いてあったんです。私はもう課金しまくっているガチ勢なので、これは絶対に話さなきゃなと思って(笑)。その場で意気投合して、おかゆさんとは今でも毎日ギフトを送り合っています。かまちゅーさんにもやって欲しいんですけどね。

釜中:あははは。アプリが出たばかりの頃、おかゆに言われてダウンロードしたことはあるんですよ。ツアーを周りながら各地でポケモンをゲットしたりもしたんですけど、僕はなかなかゲームにハマれないタイプで。ツアーが終わるころにはアプリを消しちゃいました。

武藤:残念! でもラジオ番組を通していろいろお話させていただけて。いい流れでライブに向かうことができましたね。

――対バンはどうでしたか?

釜中:すごく楽しかったですよ。ライブの雰囲気や客層は普段とは全然違いましたけど、でもそれがやりづらいかっていうとまったくそんなことはなく。お客さんがめちゃくちゃ僕らのことを受け入れてくださっていたので、のびのびとライブすることができました。幸せな空間でしたね。

武藤:事前にラジオでDENIMSさんの曲を流していたので、私のファンのみんなも対バンをすごく楽しみにしていてくれましたから。私自身もすごく楽しむことができました。当日は私のムチャぶりで、かまちゅーさんと「ロンリー・チャップリン」をデュエットで歌わせていただいたりもしたんですよ!

釜中:デュエットも楽しかったですよね。ただ、僕はギターボーカルなので、ギターを持たずに歌うのが恥ずかしくて難しかったです。マイクを持ってない方の手はどうしたらいいんだろう、みたいな(笑)。

武藤:あははは。手持ち無沙汰になっちゃう感じですよね。デュエットをすること自体も珍しいですか?

釜中:うん、かなり珍しい。

武藤:だからなのか、リハのときにはDENIMSの他のメンバーさんたちがニヤニヤしながらデュエットするかまちゅーさんのことを動画で撮ってましたもんね(笑)。

釜中:リハではガチガチだったので、みんなからダメ出しされましたよ(笑)。

武藤:いやいや、最高でした! 本当にうれしかったです。

――対バンのみならず、一緒にデュエットした釜中さんから見て、武藤さんのシンガーとしての魅力ってどんなところにあると思いますか?

釜中:単純に歌が上手ですし、声の出し方のクセみたいな部分にはやっぱりちょっと80年代の雰囲気を感じたりするんですよ。そこが今の時代のシンガーとしては唯一無二というか。どんな楽曲を歌ってもおもしろくなるよなってすごく感じましたね。

武藤:うれしい! 私は80年代の音楽がすごく好きではあるんですけど、歌い方の部分では意識的に昔の雰囲気に寄せようと思っているわけではなくて。でも、「彩未ちゃんが歌うとどこか昭和っぽい雰囲気になるよね」みたいなことを周囲の人からずっと言われ続けてきているので、そこはもう小さい頃から昭和歌謡を愛して聴いてきたことがDNAに刷り込まれているのかもしれないです。歌えば自然と出ちゃうっていう。

釜中:そこが最大の魅力だと思いますよ。

武藤彩未(写真=林直幸)

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