ライブ×格闘技『POUND STORM』で繰り広げられた白熱の10試合 EXILE SHOKICHI、GENERATIONSらのパフォーマンスも

『POUND STORM』白熱の10試合

 2nd HALF TIME SHOWでは、MIYAVIがビル・ウィザースのカバー「Ain't No Sunshine」と「In Crowd (feat. Seann Bowe)」のメドレー、そして「Raise Me Up」をパフォーマンス。まるで雄叫びを上げるようなギタープレイを聴かせたMIYAVIは、オクタゴンの金網によじ登るなど会場をアグレッシブに動き回り、極上のサウンドとパワフルなステージングで観客を魅了。続くTHE RAMPAGEは、パフォーマーである5人によるユニット MA55IVE THE RAMPAGEが登場し、「Determined」でMIYAVIと向き合って鋭くテクニカルなラップを繰り出す。THE RAMPAGE全体では「SWAG & PRIDE」をパフォーマンス。『HiGH&LOW THE WORST』のバトルを目の前で繰り広げるかのようなステージに、観客も興奮冷めやらぬ様子で手を上げ、体を揺らしてサウンドに乗った。そしてGENERATIONS は「Make Me Better」「AGEHA」をパフォーマンス。おしゃれかつ、思わず真似したくなるような可愛さのある振り付けも魅力の「Make Me Better」では、客席で一緒に踊る観客の姿も見られた。アッパーな「AGEHA」ではリングの周りでジャンプし、観客もフラッグを振って楽曲を楽しんだ。

 第3部は、プロデビューから快進撃を続けるLDH martial arts所属の2選手による注目カード。第9試合、宇佐美正パトリックは大尊伸光と対戦。冷静にパンチを打ち込む宇佐美に、苛立ちを隠しきれない大尊。最後の1分はどつき合いとなり、壮絶な接戦を大尊が制し、2020年に他界した母に勝利を捧げた。

 そして最後の試合となる第10試合では、初代タイガーマスク 佐山聡の意思を受け継いだ中村倫也 vs 南米の修斗王者アリアンドロ・カエタノ戦。アリアンドロの鋭いパンチに中村が大量出血する苦しい展開に、会場の「倫也コール」が背中を押す。終始グラウンドで首を取りに行く攻めの姿勢を見せた中村が、3対0の判定勝ちで勝利。序盤の5試合で敗退してしまったドリーマーたちの応援やサポートに感謝し、「LDH最高!」と勝利の雄叫びを上げた。

 第1部で行われた『LDH FIGHTER BATTLE AUDITION』最終選考は、LDH martial arts代表・髙谷裕之、取締役・岡見勇信が登壇し「デビュー戦には酷なマッチメイクだった」と前置きをし、「LDH所属は、今回は無し」という結果に。「白黒つく厳しい世界。この厳しさも格闘技の魅力の1つだと分かって欲しい」とコメントし、「彼らなら乗り越えてくれる。さらに強くなってくれる」と激励した。

 GRAND FINALEでは、THE RAMPAGEが再び「TOP OF THE TOP」をパフォーマンス。観客と一緒にタオルを回し、まるでドームのライブ空間のような盛り上がりとなった。GENERATIONSは、全てのドリーマーを応援するミディアムバラード「DREAMERS」を熱唱し、観客とクラップを交わして会場が一つになった。そして最後に再び「Fight Club」を繰り出し、場内には金テープが発射された。

 従来のライブともスポーツイベントともひと味違う、体の奥底から湧き上がるような興奮と一体感を味わえる『POUND STORM』。自分の夢を叶えるための第一歩として、プロ格闘家たちに果敢に挑んだ5人。家族や仲間、応援してくれる人たちの思いを胸に、己の夢を賭けてしのぎを削ったプロ格闘家たち。そして全てのドリーマーたちに、歌とダンスと音楽でエールを送り続けたLDH所属のアーティストたち。全ての夢が一つに重なるステージ、それが『POUND STORM』。LDHの新たな夢の舞台が、この日走り始めた。

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