平間壮一『S×?vol.2 RADIO BOX』開催 w-inds. 千葉涼平、青柳塁斗らゲスト交えて繰り広げたトークとダンスセッション

平間壮一『S×?vol.2 RADIO BOX』開催

 平間壮一が4月17日にダンスイベント『S×?vol.2 RADIO BOX』を開催した。平間自身が企画・構成を務める本イベントは、約3年4カ月ぶりの開催。アクターズスタジオ時代から現在に至るまで親交のあるゲストが集い、トークやダンスが繰り広げられた。

 「RADIO BOX」というテーマに沿った、ラジオの公開生放送のようなセットに平間が登場すると、客席でペンライトが光っているのを見て「皆さん楽しむ準備ができているようですね」と一言。「今回は僕が大好きな音楽とダンスを届けるので、盛り上がっていただければ嬉しいなと思います」との言葉に大きな拍手が起こると、「ありがたいです。泣いちゃう泣いちゃう」と序盤から喜びを溢れさせた。

 お便り紹介にて今年やりたかったことを問われると、「このイベントがやりたかったんですよ」と回答。「ダンサーになりたくてこの世界に入ったものの、お芝居とかいろんな表現を身に着けて今ここにいて。でもダンスだけをやりたいって言って叶ったのがこのイベントのVol1だったので、今年これがやれて嬉しいです」とこのイベントに込めた思いを語った。

 アミューズの俳優から成るハンサムメンバーとのコラボも期待されていた今回。平間の後輩である太田将熙、新原泰佑が登場すると、3人でチーム・ハンサム!の楽曲「Dress Up」を披露。3人でステップを踏み、ソロダンスを入れながらワイルドなダンスで華々しくオープニングを飾った。

 そして3人によるトークに移る。過去に太田の初演技の場であったオーディションで相手役として居合わせた平間は、太田の怒りの演技の熱量に驚いたという。「芝居とかじゃなくて、本気で怒ってたよ。胸ぐらつかまれたりして、目が血走ってて」と振り返る。新原は18年ぶりの再演となる地球ゴージャスの音楽劇『クラウディア』で平間とWキャストを務める。「Wキャストってどっちがよかったとかって比べられると思うかもしれないけど、人が変われば作品も変わるから。稽古のときもこれなんだっけ?とか確認めっちゃすると思うから、一緒にやっていこう」と平間が励ましの言葉を送った。

 すると再び3人でハンサムメンバーのユニット、3LDKの楽曲「Butterfly」へ。柔らかく上品に舞う新原とキレのいい動きの太田に挟まれた平間が楽しそうに笑みをこぼしながら存在感のある踊りを見せた。

 太田と新原の2人と入れ替わりで登場したのは、小学校時代に在籍していた北海道のアクターズスタジオからの仲だという青柳塁斗。思い出話に花を咲かせると、小学校当時のツーショット写真や2人がステージに立っている映像、初めて出たCMの映像といった貴重資料が公開される。「元々ダンスがやりたかったのに、親の手違いでアクターズスクールに入ることになったからダンス以外のレッスンをサボっていた」など、平間が当時のことを赤裸々に語る一方、「クラスを振り分ける歌とダンスのオーディションで、塁斗は変わったことがしたいから、志村けんさんのものまねしながらギター弾いてゆず歌ったりしてたよね」と当時の青柳についても暴露。「それはやってないけど、西田敏行さんの真似しながら金八先生やりますみたいなことはやってたね」とユーモア溢れるトークを繰り広げた。

 出会ってから23年以上という仲の平間と青柳の2人が踊ったのはSIRUP「Your Love」。「ダンス見せてやるぜ!っていうのは俺たちらしくないなと思って」という平間の言葉通り、リラックスした雰囲気で顔を見合わせて笑みを浮かべ、息のあったステップを踏む。2人きりのレアなステージを満喫すると、「辛いこととかもありながら、2人でこうして頑張ってこれたのはいいことだなと思います。これからもよろしくお願いします」と握手を交わした。

 続いてアクロバティックなソロダンスを披露して登場したのは、w-inds. の千葉涼平。平間とは7年ぶりの共演だという。「7年前も10年以上ぶりだったから、最初はどう接していいかわからなかった」という平間の言葉に対し、「でも壮一らしい、懐に入ってきてくれる感じは変わんないなと思ったよ」と千葉が振り返る。2人のダンスジャンルの共通点としてブレイクダンスを挙げると、DA PUMPに憧れた話で盛り上がったのち、Run-D.M.C.の楽曲にのせてブレイクダンスを披露。軽やかなアクロバティックな動きで魅了した。

 2人でお便り紹介コーナーに移ると、仕事が憂鬱なときのモチベーションを上げる方法について、「やりたくない自分を認めましょ。一歩踏み出せばもう行くしかないし」と平間、それに続けるように千葉が「会社まで行ってそれでも無理だったら、帰りなさい」と優しく返した。

 続いて落ち着いたナンバー、ディアンジェロ「Me And Those Dreamin’Eyes Of Mine」に合わせたパフォーマンスを披露し、メロウな楽曲と曲線的な美しさを強調したダンスで会場をムーディーに仕立て上げる。

 再びトークに戻り、ターニングポイントとなった楽曲の話になると、平間が映画『ユー・ガット・サーブド』の曲を挙げ、作中で取り上げられるダンスバトルの空気を味わってもらいたいと「Take It To The Floor」でのダンスを披露。平間にとって東京での初めてのダンス講師でもある、ダンサー・akihic☆彡の生徒のキッズダンサーも登場し、ときにソロダンスで、ときに動きを揃えながら迫力あるダンスをぶつけあった。

 一方の千葉は自身のターニングポイントとなった楽曲としてw-inds.デビュー曲、「Forever Memories」を挙げる。「変わりゆく空」ではakihic☆彡が振付を務めているという話になると、akihic☆彡がスペシャルゲストとして登場。ピアノバラードの楽曲の音を繊細に拾いながら圧倒的な存在感を発揮すると、3人でDaft Punk「Get Lucky」に合わせた圧巻のステージを作り上げた。16年前に振り付けたという「変わりゆく空」を千葉とakihic☆彡の2人でコラボし、それを観た平間は思わず「楽しそう!」と言葉を漏らす。踊り終わると千葉は「akihic☆彡さんの振り付けは一連の動きになってて気持ちいいんですよ、本当にすごいダンサーさんです」と改めて魅力を語った。

 再び千葉と2人になり、「もうお時間も少なくなってきて。7年も空いたのに、こんな何分かで終わっちゃうのかという」と話す空気は親密そのもの。感謝を伝えステージから捌けたものの、鳴りやまない拍手に導かれるように千葉と平間が再登場。NSYNC「Pop」でのダンスを披露する。楽曲中盤には太田、新原、青柳がソロダンスで登場し、5人揃って踊る姿が壮観だった。

 またもや鳴りやまない拍手に平間と千葉が登場し、「エモかったです」と千葉が呟くように言うと、「涙出そうになっちゃった」と平間。「20年前はこうやって一緒にできる想像なんてしてなかったですから。長く続けてるとこういうときがやってくるんですね」と千葉が言い、「涼平さんがでてくださって本当に感謝しています。またなにかあったら力を貸してください」と平間。改めて5人揃って挨拶をし、平間のこれまでを振り返るような一夜限りの公演は幕を閉じた。

■イベント概要
『S×?vol.2 RADIO BOX』
・日時:4月17日(日)16:30開場/17:30開演    
・会場:有楽町よみうりホール
(〒100-0006 東京都千代田区有楽町1丁目11−1 読売会館7F)
・出演者:平間壮一、千葉涼平(w-inds.)、青柳塁斗、太田将熙、新原泰佑

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