NMB48『NAMBATTLE2』楽しさのなかに垣間見える真剣さ 何事も一生懸命に取り組むグループの魅力
NMB48のグループ活性化プロジェクト『NAMBATTLE2〜がむしゃらにならなNMBちゃうやろっ!〜』のなかの3つのバトル「舞」「運」「J」のファイナルが3月27日、ロームシアター京都で開催された。
「てっぺんとったんで!」のパフォーマンスで幕が開けた同イベント。キャプテンの小嶋花梨は「本気でここまでやってきました、その本気を暑苦しくお届けしていきたい」と意気込みを高らかに宣言した。
チームNが勝利、貞野遥香「先輩との実力差に悩んだ」
「舞」の正規チーム部門では、27枚目シングルに収録されるチーム曲のMV撮影の権利をかけて、チームNとチームMがパフォーマンス力で対決。ここまで開催されてきた第1クール、第2クールの得点はチームNが529点、チームMが539点で大接戦。決勝大会では審査員4名が各100点満点で審査し、その総合点で競われた。
小嶋花梨、渋谷凪咲、山本望叶らを擁するチームNは、「GAGAGA」で椅子を使った大人っぽいダンスで観客を釘付けにしたほか、「1994年の雷鳴」「ダンシングハイ」「重力シンパシー」を披露。タレント性抜群の面々が揃っている同チームとあって、「重力シンパシー」の曲中に渋谷が叫んだ「弾けたいと思います」の言葉通り、メンバーの個性が際立っていた。
川上千尋、原かれん、安部若菜たちが所属するチームMは結束力を感じさせた。「恋愛サーカス」で新体操のリボンを使ったダンスを見せたほか、「RESET」「恋のお縄」「摩天楼の距離」をパフォーマンス。テクニック以上に、気持ちを前面に出して勝負する熱い姿勢が伝わってきた。
最終結果は、合計911点のチームNが、合計907点のチームMに勝利。チームNのリーダーをつとめる貞野遥香は「先輩方が多いチームで、(後輩との実力の)差が見えてしまうと言われていました。どうしたら良いか分からなかったけど、こうやってMVを獲得できて本当に幸せです」と嬉し泣き。一方、僅差で敗れたチームMのキャプテン・原かれんは「リハーサルから勝つぞと言っていて、本当に勝てると思っていたから本当に悔しい。でもこの期間で生まれた自信や絆はこれから先につながるはず」と充実の表情を浮かべた。
司会を担当したお笑いコンビ・見取り図のリリーは「2組とも踊っていましたね、どちらも100点」と称えたが、そのコメントについて相方・盛山晋太郎に「感想が薄い」とツッコミをいれられていた。審査員からは「チームNの方が楽曲の並べ方が上手くて、スキルが高かった」、「チームNはダンスの立ち位置がしっかりしていて、どの場所に行ってもパワーが落ちなかった。センターではなく端の方に入っても目がいく」、「チームMのがむしゃらな感じから目が離せなかった」などの評価が並んだ。
またチームBII研究生が2チームに分かれて争った研究生部門は、「一週間、全部が月曜日ならいいのに…」「ピーク」を歌ったAチーム・エースが、「太陽が坂道を昇る頃」「アーモンドクロワッサン計画」を披露したBチーム・ぶりっこBaByを下す結果に。エースの瓶野神音は「本当は11人グループですが、会場まで来られなかったメンバーの分まで全力でがんばりました」、ぶりっこBaByの佐月愛果も「急きょ、立ち位置が変わったメンバーもいたりしたけど、8期生は加入3カ月でがんばってくれました」と、コロナ禍で大変な状況のなかでも精一杯のステージが見せられたと語った。