Morfonica 進藤あまね&直田姫奈&mika、それぞれに芽生えたバンドに対する明確な意思 デビュー2年の歳月が深めた絆

マイペースではあるんだけど、それがいいグルーヴ感になってる(mika)

――そんなMorfonicaは、この3月で活動スタートから2周年を迎えましたね。

直田:はい。あっという間ではあったんですけど、その間にMorfonicaらしさをしっかり追求することができた時間でもあったと思っていて。特に『Andante』(21年5月にZepp Hanedaで開催された単独ライブ)から取り入れた朗読劇というスタイルは、私たちならではのライブの形になってきているような気がします。メンバーのみんなも活動に慣れてきたということもあって、バンドのことを客観的に眺めながら、ここからどうしていきたいかを考えられるようにもなってきていますね。

mika:基本的にはみんなマイペースではあるんだけど、それがいいグルーヴ感になって、バンドとしてよりまとまりが生まれているように思うんですよ。

進藤:しっかり前を見ながらも、スタッフさんも含めたみんながどこかほんわかしているところもモニカらしさですよね(笑)。すごくいい環境、いい状況の中で2周年を迎えられたことが本当にうれしいし、3周年、5周年にはどうなっているんだろうって未来のこともすごく楽しみになっています。走り出したばかりの頃は先が見えないというか、その時々の“今”に一生懸命向き合うことだけで精一杯だったので、少し余裕が出てきたのかもしれないです。

――そして今回、Morfonicaにとって4枚目となるNew Single『fly with the night』がリリースされました。表題曲は、モニカにとって大きな危機が訪れる“バンドストーリー2章”のために書き下ろされたものですね。

直田:実はこの曲をもらったタイミングでは、まだ『ガルパ』のバンドストーリーを録ってなかったんですよ。だから曲を聴いた瞬間、「え、(八潮)瑠唯が歌うの?」ってすごく驚いたのを覚えてる。曲自体にはモニカらしい世界観があってすぐ気に入ったんだけど、瑠唯のことがとにかく気になっちゃったっていう(笑)。

mika:そうだね。ドラムに関して言うと、伝えたい思いを感じさせる芯のあるフレーズだなって最初に聴いた瞬間、すごく思いました。今までのつくしちゃんにはなかったプレイというか。その後、ストーリーの内容を知ったときにすごく納得がいきましたね。この曲に出ているつくしちゃんのリーダーっぽさは、瑠唯のことがあるからなんだなって。曲調的にはそこまで元気な感じではないんだけど、聴けば聴くほどに意志の強さが伝わってくるんですよね。他のメンバーたちの気持ちの変化も楽曲にはしっかり込められていますし。

進藤:そういう意味では、この曲をレコーディングした段階ではまだこの曲を完全に理解できてはいなかったと思うんです。歌詞の内容から受け取ったものをしっかり表現はしましたけど、ストーリーを知った上でそれを聴くと、もっと込めたい表現があったなって思ってしまうというか。そこはライブで披露する際に、しっかり届けられたらいいなと思っているんですけど。

mika:そうだね。この曲の本当の意味を知った上で湧き上がってくる感情を、ライブでは演奏に込めたいもんね。

――ボーカルは非常に難易度が高そうだなと感じたのですが、どうでしたか?

進藤:そうですね。サビではチェストとファルセットを行き来するので、最初は苦戦しました。チェストの部分をファルセットで歌えばもう少し簡単にはなるんですけど、やっぱり今の形で歌った方がキレイだなと思ったので、徹底的に練習して乗り越えました。モニカも第2章に入りましたし、新しい試練だと思ってがんばったところですね。あと、この曲はやっぱりAyasaさんの貴重な歌声がたっぷり聴けるところも大きなポイントだと思います。

mika:そうだね。

進藤:こうやってメンバー一人ひとりにスポットライトが当たる曲が生まれていくのはすごくうれしいです。先日、ゲームに追加された「One step at a time」には(桐ケ谷)透子ちゃんが歌っているパートもあるし、この流れでいつかつくしちゃんがソロパートを歌う日が来るのが楽しみです(笑)。

直田:ドラム叩きながら歌うっていうね(笑)。

mika:いやー。歌わずにドラムソロだったら全然やるけどね(笑)。

直田:そっちもめちゃめちゃ聴きたいけど!

進藤:mikaさんはドラムで歌う感じだ(笑)。

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