Snow Man「ブラザービート」Dance Practiceも好評 過去曲の中からダンスに注目したい動画をピックアップ
3月9日にSnow Manの6thシングル表題曲「ブラザービート」のDance Practice動画が公開された。MVとはひと味違ったわちゃわちゃ感とアイドルらしいキラキラが盛り込まれているが、一方でSnow Manらしいダンスもきちんと楽しめるのではないだろうか。
Snow Manのダンスは初見時にいい意味での違和感を覚える部分があるが、それが癖になって何度も見たくなるパターンが多い。それだけではなく、メンバー全員が体幹と基礎がしっかりしているため、キレと上手さがある。そこにリズムの取り方や型などでそれぞれの個性が乗っているのだが、バラバラになることなく「9人のパフォーマンス」になっている。3月8日、9日に「ブラザービート」公式Twitterにアップされていたサビの振り付け動画においても言えることだろう。そして、作品をリリースするたびに毎回彼らの最高を更新し続けているSnow Manだからこそ、「ブラザービート」で新しく興味を持った方も多いのではないだろうか。そこで今回はSnow Man公式YouTubeチャンネルにアップされている過去の楽曲から、ダンスに注目したい動画を挙げてみたい。
まず1曲目は、『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』の劇中歌である「Black Gold」。同曲のダンスは、フリーの動きとビシッと合わせている振りのメリハリがかっこいい。一人ひとりに注目しているとアレンジを加えているメンバーも少なくないようだ。それぞれに自分らしさを自由に出しているがキメポイントが合っているためまとまりをしっかり感じられる。こういったメリハリもSnow Manらしいところだろう。その佇まいはジャニーズアイドルというよりも“ダンサー集団”といった雰囲気だ。じっくり味わうためにも、9人それぞれに注目して9回、全体を俯瞰して見るので1回、計10回は見てほしい動画だろう。
そしてSnow Manのダンスの最大の特徴といえば、岩本照の振付だ。これまで多くの楽曲で振付を手掛けてきた岩本は、グループの一員だからこそSnow Manを最大限よく見せるとともに、新しい一面を引き出すような振りを作ってきた。そんな岩本の振付曲で注目したいのは、2ndシングル収録曲「君の彼氏になりたい。」だ。歌詞からインスピレーションを受けたような振りや、手話を用いた振りなども盛り込まれており、不思議な感覚に陥るダンスが特徴的だ。そして、9人だからこそ成り立つ振りやフォーメーションも盛りだくさんである。例えばサビ部分。佐久間大介を中心にした逆V字からV字になることで、奥行きをしっかりと見せている。その後も、深澤辰哉を中心にした時計の針のようにメンバーが回りながら踊るフォーメーションもある。Dance Practice動画を見ると、バミリがないにも関わらず美しく見えるのはそれぞれにポジショニングのセンスがあることと、以心伝心で伝わるメンバー同士の絆があってこそだろう。そうしたスキルの高さも相まって、ついつい見返してしまう動画である。