TREASURE、1stミニアルバムが2週連続チャート好調 華やかな楽曲にスパイス加える巧みなサウンド展開

 そのなかでも印象的だったのは2曲目「U」。2分50秒ほどの短い尺。ほぼイントロなしでAメロに入り、ほんの30秒でBメロを経由してドロップ。実質サビとして機能するドロップでは、ファルセットの「Ooh, ooh…」というメロディが一本の滑らかで繊細な線を描く。細かな歌割りで挿入される合いの手や決めのフレーズは、まるでボーカルカットアップのよう。BPMが半分になってトラップ的なビートが導入されるタイミングも良いし、最後のサビ前、80’sテイストのフィルインが導入となって音の厚みが増す構成も良い。しかし、クライマックスまでの、ほとんど最低限の骨組みだけのビートに乗せて、ときにファルセットがゆらめく、ファンキーさとスリルが合わさった感覚には、ほかであまり味わうことがない優雅さが漂っている。K-POPに限らず、ディスコファンク的な楽曲にはなんとなく厳しめのジャッジをしてしまいがちなのだが(自分が甘くなりがちなので戒めとして)、これはかなりハマってしまった。

 続く日本語版がどんな結果を残すかも期待したいところだ。

[TREASURE - U] Comeback Stage | #엠카운트다운 EP.741 | Mnet 220224 방송

※1:https://www.oricon.co.jp/news/2227064/

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