SixTONES、メンバーの個性も引き立つ『ANN』のアットホーム感 放送100回を前に記憶に残る過去回を振り返る

 2020年4月4日からスタートしたSixTONESの冠ラジオ番組『SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル』(ニッポン放送)が2月26日で放送100回を迎える。毎週土曜23時30分から生放送の本番組は、メインMCを務める田中樹と、メンバーの一人が週替わりで登場し、1時間半に渡ってトークを展開。放送中はTwitterで関連ワードが複数トレンド入りするほどの盛り上がりを見せている。今回は過去の放送から、記憶に残る放送回を振り返ってみたい。

SixTONES
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 記念すべき2020年4月4日の初回放送では、番組冒頭は田中が一人で登場し、番組やパーソナリティを務めるメンバー紹介を行った。そして、リスナーにメンバーの声を覚えてもらおうという目的で、“ラジオランウェイシステム”と題して、田中の紹介と共にメンバーが一人ずつラジオブースに登場した。「どうも、SixTONESの寺田心です」と名乗るジェシー、続く京本大我も「I’m Hugh Jackman!」とネイティブな発音で第一声を響かせ、“リトルトゥース(『オードリーのオールナイトニッポン』リスナー)”と紹介された松村北斗も「ちょうだいよ、バカタレ」と若林正恭のモノマネで続ける。ここでビリー・アイリッシュ「bad guy」が流れ、髙地優吾が登場。名前を名乗って「イェイ!」と一言。「『bad guy』の一番コアな部分に入ってきました」と紹介された森本慎太郎は、声を変え「イエス!僕、モリー」とキャラ作りをして臨むなど、緊張しているという事前情報が嘘のように初回からフルスイング。これぞ“SixTONES”というユニークな幕開けだった。この日の放送では、発言の際に名前を名乗るルールが敷かれたほか、初回のタイトルコールをメンバー全員で行ったり、ラジオで初めて流した曲がデビュー曲の「Imitation Rain」だったりと、初回放送ならではの企画でスタートした。

 番組ではメンバーの近況トークが聴けるほか、リスナーが奇想天外な自己PRをする「We are SixTONES!!」、未来を予想する「ウィルサーチ」などのコーナー企画のほか、その日のテーマメールを募集するなどリスナーと共に作られるコーナー企画も。時にはトークが押したのか、募集したもののほとんど紹介されない回もあるが、それも彼らの番組らしいところ。

 また、“ST事件”と名付けたいほどに衝撃的だったのが、2020年11月14日の放送回。番組のラストに「それでは聴いてください、『ST』」とだけ添えられ、誰もが初めて耳にする新曲「ST」が流れてそのまま番組が終了。この言葉が相応しいかどうかはわからないが、楽曲を“掛け逃げ”という斬新な手法で新曲を解禁したことも。そんな経緯もあって、リスナーは片時も油断できないのである。

 5thシングル『マスカラ』のリリースにあたっては「SixTONES 土曜ラジオ劇場『マスカラ』」と題して、6人が1話ずつ脚本から朗読までを手掛けるラジオ劇場が放送された。CD購入に音楽番組でのパフォーマンスのみならず、楽曲の世界観をこんな角度から楽しめるのもラジオならでは。

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