7人組ガールズグループ XG、群雄割拠のシーンに一石投じるか? 5年前のプロジェクト始動からデビュー決定までの軌跡

 ガールズグループ戦国時代ともいわれる昨今では、グループの誕生背景やその戦略も注目を集める要素となる。そんななか、“XG”という新星が3月18日にデビューする報が飛び込んできた。ニュースではグループビジュアルが解禁され、7人のメンバー全員がブラックカラーのパンツスタイルに身を包み、その凛とした佇まいからはガールクラッシュの担い手として今後シーンを盛り上げていくのではないか、という気概がすでに滲み出ている。そんな彼女たちのデビューが、なぜ今、群雄割拠のシーンで人々の期待を高めているかについて掘り下げていこう。

XG - The Journey (2017-2022)

 まず焦点を当てたいのは、XGのデビューや活動の形式について。先日公開されたオフィシャルサイトを確認すると、そこには「グローバルエンタテインメントプロダクション“XGALX”から2022年3月18日にデビューする初のアーティスト」なる説明文がある。しかし、オフィシャルサイトがなかった当初は、JURIN、CHISA、HARVEY、HINATA、JURIA、MAYA、COCONAといったメンバーのステージネームは公開されていたものの、それぞれの国籍などは一切明かしてこなかった。このようにメンバーの出身地やグループの活動拠点が明示されていないパターンは、過去を振り返ってもあまり例をみないものだろう。

 K-POPシーンではグループのメンバー構成における多国籍化が目立っており、今や様々な国籍を持つメンバーによるグループ構成が当たり前になっている。今年も三カ国合同オーディション『Girls Planet 999』からグローバルガールズグループKep1erがデビューしたばかりだ。一方でNiziUのように、メンバーが日本人で、主たる活動拠点を日本に置きながら韓国のクリエイターが製作を担うといった超国籍的なプロジェクトを行うグループの存在も現在ではお馴染みになっている。

 こうした近年の風潮もあり、XGについて「日本と韓国の芸能事務所による合同企画なのではないか」などの憶測が飛び交う現状に繋がっていたようだ。

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