King & Princeメンバー分析 第5回:神宮寺勇太、グループ随一の人格者 ジャニーズJr.時代から一貫した懐の深さ

 4月13日に9thシングル『Lovin’ you / 踊るように人生を。』のリリースを控えるKing & Prince。グループ初となるドームツアーの開催も決定し、2022年も躍進を続ける彼らの魅力について、三者三様の個性をふまえつつまとめてみたい。第5回は、4月期ドラマ『受付のジョー』(日本テレビ系)にて単独初主演が決定した神宮寺勇太。

King & Prince
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 King & Princeのインタビューやバラエティを見ていると、メンバーから“ジン”こと神宮寺の名前がよく挙がる。一般視聴者からすると、グループ内における神宮寺の知名度はまだ高いとは言えないかもしれない。しかしKing & Princeがグループとして成り立つ上で、神宮寺は欠かせない人物であると思う。

 バランサー、潤滑油ーーそうした役割としての存在意義ではない。メンバーがみなそれぞれ、もはや無意識下で彼の存在を必要としているように思うのだ。神宮寺は、受け入れる優しさを持つ人である。だからこそメンバーは、神宮寺とともにいることで安らぎ、ありのままでいられるのではないだろうか。King & Princeがこれほどまでに猪突猛進できるのは、信頼できる後衛・神宮寺がいるから。とはいえ彼もまた、言うまでもなくフォワードだ。他の4人とは違う方向から、着実かつ堅実に歩みを進めている。

 グループでは、ライブ演出を担当している神宮寺。昨年の『第72回NHK紅白歌合戦』囲み取材でもそのことが話題にのぼった。平野紫耀によれば、神宮寺はスタッフのみで行う打ち合わせにも参加し、リハーサルでは客席から全体を見るのだという。神宮寺がそうしてくれることがありがたかったと、思いを明かしていた。神宮寺もまた、演出を通し何度もメンバーの姿を見るなかで「みんな(King & Princeメンバー)カッコよかった」と、ファンの気持ちが分かったという。ファンのこともグループのことも、たくさん考えた1年だったと振り返った神宮寺。持ち前の視野の広さと、対人における想像力。演出はまさに、彼の資質を活かす適任であるように思う。

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