Kis-My-Ft2、輝き増す7人の個性に注目 サウナからMCまでアイドル+αで見せる可能性
北山宏光・藤ヶ谷太輔は俳優として新たなステージへ
北山宏光はドラマを通じ、俳優として大きな飛躍を果たしたメンバーの1人だ。『ただ離婚してないだけ』(テレビ東京系)で新境地を切り開いたことも記憶に新しい。北山はこれまでどこか憎めない愛すべきキャラクターを演じることが多かったが、同ドラマでは“クズ男”に挑戦。放送を重ねるごとに“死んだ魚より死んだ目”で闇落ちしていく北山演じる柿野正隆が大きな話題となった。亀梨和也(KAT-TUN)主演の『正義の天秤』(NHK総合)では、運と要領の良さだけが取り柄の元ニートの弁護士・杉村徹平というクセのある役柄を演じきり、NHKドラマ初出演を飾った。経験を重ね、役をしっかりと自分のものとして丁寧に演じている北山。次はどのような演技を見せてくれるのか楽しみでたまらない。
『A-Studio+』(TBS系)で笑福亭鶴瓶とMCを務めている藤ヶ谷太輔。最近ではアシスタント的な立場から一歩踏み込んだ質問を投げかけるなど、ゲストの人柄がより伝わるようなトークスキルを見せ、MCとして大きく成長している。相手の話を真摯に聞く藤ヶ谷の生真面目な性格と相まって、トーク番組のMCというポジションは彼にはまっているように思う。そして昨年再演された主演舞台『ドン・ジュアン』でもミュージカル俳優として活躍。非常に難しいといわれるミュージカル独特のセリフから歌に移るタイミングも実にスムーズで美しく、堂々たる姿で観客を魅了していた。今年は主演舞台の映画化となる『そして僕は途方に暮れる』の公開が控えており、誰にでもあるような出来事、どこにでもいるような青年を立体的に演じる難しい作品である。『ドン・ジュアン』でも見せた苦悩する姿の美しさを、藤ヶ谷はスクリーンでどのように演じるのか、非常に楽しみである。
7人それぞれの個性を生かし、進化し続けるキスマイ。個人の仕事で培った経験がグループの大きな飛躍にも繋がっていくように思う。だが、どれだけ大きな存在になろうと、常にファンに寄り添うスタンスはこれからも変わることはないだろう。アイドル+αの可能性を感じさせてくれるキスマイと7人の今後の活躍から目が離せない。