乃木坂46 久保史緒里が試されるバラエティ力 『ラヴィット!』月曜レギュラーで切り開く新たな道

 初回放送を観ていて『ラヴィット!』と久保がマッチしていると感じたのは、彼女の食レポの上手さである。久保は宮城県の魅力を発信するYouTubeチャンネル「宮城・仙台旅しおり」の中で約4年間、銘菓・萩の月をはじめとする菓匠三全の菓子の魅力を伝えてきた。その表現の豊かさは年々研ぎ澄まされてきており、今回『ラヴィット!』のスタジオに登場した高級菓子・からすみ餅を食した際にも、「塩気がちょうどよくてモチモチで本当に大人の味です」と短い時間の中で満点のコメントを叩き出している。「ぼる塾の芸能界スイーツ部」との相性の良さももちろんある。

 ほかには、ワイプに映った際のリアクションの良さ。ロケVTRへのツッコミに関して、川島に勝る人物はおらず、必然的に表情の変化、または「(おいしそう)」のような口元の動きが視聴者から求められるリアクションとなる。乃木坂46においてはゴールデンタイムの番組にも個人としてバンバン出演している秋元真夏が最もバラエティの場数を踏んでいるメンバーと言えるが、久保も1月1日に放送となった『下からノゾいてみた!』(テレビ朝日系)でアシスタントMCを務めるなど、着実に自分の新たな道を築きつつある。

 久保の『ラヴィット!』シーズンレギュラーはまだスタートしたばかりであるが、今後期待したいのは樋口も経験した外ロケである。樋口はロケ常連のチャンカワイと掃除グッズを紹介する「ラヴィット!ランキング」に登場。過去にバナナマン・設楽統をも虜にしてきた樋口にとってチャンはイージーな相手だったのか、さりげない気遣いから醸し出される、ナチュラルな愛らしさと少しの色気からチャンはデレデレとなり、川島が「イチャイチャロケ」と例えるVTRに。

 結果的に樋口の人懐っこい性格が一発で伝わるロケとなった。樋口は大喜利部分がカットになっていたと気を落としていたが、笑いに関しては芸人の独壇場。少なくとも乃木坂46枠で求められているのは、笑いではなく癒しであるはずだ。久保も先述した『下からノゾいてみた!』で見せた「久保ジェスチャー」のように、ボールを投げられればきちんとバットに当てることのできるメンバーの一人。ファンにはお馴染みのハッチャけた満面の笑顔が『ラヴィット!』で見られることを期待したい。

 2021年は「歌唱」「演技」において絶賛されてきた久保だが、2022年は『ラヴィット!』をはじめとするバラエティ番組での活躍が彼女にとっての未開拓の経験を手繰り寄せるきっかけの一つとなるはずだ。

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