世界的大ヒットアニメ『Arcane』ストーリーとのリンク Imagine Dragons × J.I.D「Enemy」が描く葛藤

 今作でも連続で韻を踏むスタイルで、自身のスキルを見せたJ.I.Dであるが、彼は楽曲がリリースされた際に、Instagramでこのように語っていた。

このヴァースは数年前に書いたんだけど、オープニングのラインは元々はマック・ミラーと作った曲のために書いたフレーズだった。彼は「Enemy」で使ったほうが合うと言ってくれたんだけど、そうしてよかった。(※3)

 J.I.Dがヴァースの導入で〈I'm hopin' that somebody pray for me/I'm prayin' that somebody hope for me/I'm stayin' where nobody 'posed to be p-p-posted/Being a wreck of emotions(誰かが私のために祈ってくれると願っている/誰かが私のために希望を持ってくれると祈っている/私は誰もいないはずの場所に留まり/感情がぶつかり合い破壊されている ※4)〉という旨をラップしているように、「Enemy」は、アウトキャストとして育った姉妹の愛と憎しみなど、矛盾した感情が同居する葛藤を描いている。『Arcane』のストーリーを知れば知るほど、この楽曲への共感も深まることだろう。

(※1)https://www.iheart.com/content/2021-10-28-imagine-dragons-new-song-enemy-sounds-like-nothing-theyve-done-before/
(※2)https://www.grammy.com/grammys/artists/jid/251829
(※3)https://www.instagram.com/tv/CVlJWvit4Zw/?utm_source=ig_web_copy_link
(※4)https://genius.com/Imagine-dragons-and-jid-enemy-lyrics

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