ウルトラ寿司ふぁいやー、活動領域を広げた先に目指すもの 使命感やコミュニケーションの大切さも語り合う

ウルトラ寿司ふぁいやーが目指すもの

 他にない企画力と音楽的センスによって日本のエンタメ界に一歩ずつ独自のポジションを築きつつある7人組バンド、ウルトラ寿司ふぁいやー。2021年はタイアップに挑戦したり、新たなラジオ番組を福岡でスタートさせたり、その一方で相変わらず爆笑必至のカバー動画をアップしたり、久しぶりに有観客でのライブをやったり、まさにバンドとしてぐいぐいと領域を広げていく1年となった。

 その集大成とも言えるのが、12月にリリースされたミニアルバム『今すぐアナタを愛したい』。初の映画主題歌となった表題曲をはじめ、ますます音楽的に進化しつつ、バンドとしてのグルーヴも高める彼らの今が詰まった1枚だ。さまざまな経験を積んだ2021年を彼らはどのように駆け抜けてきたか、そして2022年、何を目指して進むのか。Jぺい(Vo)、しょーりん(Vo)、加部輝(Gt)の3人に語ってもらった。(小川智宏)

誰でもこのバンド知ってるってなるようなポテンシャルを持ってる

――いろいろなトピックがあった2021年ですが、振り返ってみてどんな1年でしたか?

加部輝(以下、加部):多くの人に聴いてもらえるチャンスがこんなに次々とくるというのは予想していなかったです。この1年もやっぱり地道にやっていかなきゃなって思っていたんですけど、思いのほかそういうチャンスがあったのはすごくよかったなと。そのチャンスに常に全力でぶつかって、自分たちの納得いくものを出せたのは、すごくいい経験になったと思います。

しょーりん:ライブやフェスも中止になってしまったりする中で手を差し伸べてくれる方が各方面にいらっしゃって、映画の主題歌をいただいたりとか、ABEMAで番組をやらせていただいたりとか、やっぱり縁だなって思いました。ありがたい。いろんな人に助けていただいて今の我々はあると思います。

――Jぺいさんはどうでしたか?

しょーりん:洋服いっぱい買ってたよな。

Jぺい:服はいっぱい買いましたね(笑)。今まで本当に服に無関心な29年間だったんですけど、30年目にして急に服好きになって、すごく時間を費やしました。

しょーりん:音楽の話しろよ!(笑)

Jぺい:いや、それも一応活動に関連してる部分もあるかなと思って。2020年の終わりの方にオリジナル曲を出して、そのリアクションを見たりする中で、2021年の頭の方は出したものに対して「こうだったのかな」って1人で考えて立ち止まることもすごく多かったんです。そこで他のことに割く時間を増やしたというのも正直あって。服もそうだし、コロナ禍でハマったギターもそうだったりするんですけど、今までとにかく何でもかんでも勢いで出しちゃおうぜ、やっちゃおうぜっていうスタンスでやってきて、それが僕の役割でもあったんですけど、じっくり物事に取り組む楽しさを知ったんです。だから最近で言うと演奏の練習がすごく楽しくなってきたりとか、ミュージシャンとして楽しむべきだったところを今さら知るみたいなところがあって。そういう意味で自分の進化とか変化がありしました。

――それって結構大きな変化じゃないですか。しょーりんさん、加部さんは自分の変化というところで何か感じるところはありますか?

加部:いや、自分はやることは変わってなくて。とにかく自分のこのバンドでの役割は絶対いい曲――ただいいだけじゃなくて、いろんな多くの人に伝わる「意味のある曲」ーーを常に作り続けるというところで、それは変わってないです。ただその規模感が大きくなってきたというか、責任感が伴う規模感になってきた実感はありますね。

しょーりん:僕は結構変化がありました。前まではJぺいが結構バンドを引っ張ってくれたんですけど、この1年、僕も作詞とかアレンジ面で口を出してみたり、積極的に動くようになりましたね。作詞も作曲も自分目線で思い描いていたものを形にする作業を、やっとし始めたって感じで。これからバチバチやっていこうかなと思っています。あとは、このバンドでこういうことをやったらいいんだろうなっていうのは、なんとなく頭の中にできてきている感じがします。「バンドとしてこうなりたいな」っていう。

――その「こうなりたい」って言葉にするとどういうものですか?

しょーりん:言葉にすると……そうですね、SMAPになりたい。

加部:それは初めて聞いたよ(笑)。

しょーりん

しょーりん:いや、SMAPになりたいっていうのは、ダンスしたいとかそういうことではなくて。要は、誰でもこのバンド知ってるってなるようなポテンシャルを持ってると思うんだよ。そのために、この7人をどう活かすかと考えたときには、曲とか歌詞とかも、もっとこうした方がいいんじゃないかというところもあって。だからゆくゆくはSMAPになりたいですよね。踊りもしようかなと思っていて――。

Jぺい:ちょっと、今、踊ることじゃないって言ってたじゃない(笑)。ポジションとしてってこと? 国民的な。

しょーりん:そう、存在として最終的に目指すところはそこだなと思っています。

――Jぺいさんはこのメンバーの変化やバンドとしての変化みたいなところはどう感じますか?

Jぺい

Jぺい:このバンドのメンバーって、バンドを組んで初めて会った人たちもいたりとか、バンドを組んで初めていろいろ話す必要が生まれてきた人たちばかりなんです。それが結成から今4年くらい経って、1年1年みんなのことを知ってきて。それはまだ途中なんですけど、1個ずつ言えないことを減らしていって、もっと意思の疎通を図っていきたいなと。だから関係値が変わってきたというより、お互いの理解度とか心の壁が少しずつ崩れて言えることが多くなってきた感じですね。それを進めていって、壁が減っていけばいくほどいいバンドになれるだろうなという気はします。

――なるほど。

Jぺい:前にポルノグラフィティの(新藤)晴一さんに配信ライブを見てもらったときに、「もっとみんな仲良くなった方がいいよ」って言われたんですよ。この間たまたまお会いしたときにそのことを聞いたら、みんなうまさで合わせられてるんだけど、そこじゃない心の通い方をしたときのグルーヴがあると。その言葉の意味がちょっとずつわかってきた気がします。

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