KAT-TUNとSixTONES、両者に共通するスタンス 『ジャニフェス』コラボステージから辿る

 冒頭から名刺がわりのように各グループがパフォーマンスを披露。NEWS・増田貴久が叫ぶ「ようこそJohnny’s Festivalへ!」、濃密な時間が始まったーー。

KAT-TUN
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 2021年12月30日、東京ドームにて初開催された『Johnny’s Festival ~Thank you 2021 Hello 2022〜』(以下、『ジャニフェス』)に13組のジャニーズグループが出演。ジャニーズJr.のユニット・Travis Japanも登場と、豪華な顔ぶれで初となる『ジャニフェス』が幕を開けた。総合演出を手掛けたのは松本潤。

 1月2日から4日までネット配信も行われ、SNSには連日『ジャニフェス』への反響が寄せられていた。なかでも話題を集めたのがコラボレーションステージ。本稿ではKAT-TUNとSixTONESのコラボ、“カツスト”が繰り広げた約12分に及ぶステージを振り返りながら、ファンを熱狂させた2組の共通点を辿ってみたい。

 開始から38分が経過した頃、東京ドームに響いたSixTONES「マスカラ」のギターの音色。歌い出しのジェシーの声がいつにも増して響き、会場の大きさを物語っていた。続く松村北斗の視線も遠く、透明感ある声を響かせた。メンバーカラーの照明を浴びながら髙地優吾、森本慎太郎もソロ、ユニゾンと歌い継ぎ、ピンク色のライトに照らされた京本大我が感情たっぷりに歌い上げる。2サビ前にはブルーの照明に照らされた田中樹が、言葉にならない心情を表すかのように熱唱すると、わずかな間に一粒の光が落ちる。楽曲と連動した細やかな演出に唸った。

 続いてSixTONESのデビュー曲「Imitation Rain」では、KAT-TUNがイントロからすぐにステージ中央から現れた。シルエットからも伝わる堂々たる姿。サングラスをかけたジェシーと亀梨和也が〈Imitation Rain〉と囁くように声を重ねる。鼓動を打つように体を動かす9人。上田竜也のマントの揺れ、中丸雄一の腰つき……6人の世界に溶け込む3人。揃う美しさもあればあえて揃えない美しさもある、個性を抑えないスタンスも両者に共通する点だ。

 KAT-TUNとSixTONESのコラボレーションは、過去に何度か披露してきた。その一つが2017年11月28日放送『ベストアーティスト2017』(日本テレビ系)で、中丸がレギュラー出演する『シューイチ』内のコーナー「まじっすか」とのコラボ企画。中丸が“まじっすか”と思うジャニーズJr.を2組選出、SixTONESのメンバーとKAT-TUN「Real Face」を披露した。その当時から親和性の高さは明らかで、ステージにおけるワイルドさも難なく表現してみせた。また、2020年12月2日放送『2020FNS歌謡祭』(フジテレビ系)第1夜でもコラボが実現。KAT-TUN「Keep the faith」をパフォーマンスした。中でも元KAT-TUNの田中聖が担当していたラップパートを田中と上田が披露して注目を集め、SNSでも「また見たい」というリクエストが多数寄せられていた。

 SixTONESはジャニーズJr.時代にKAT-TUNの楽曲を歌っており、初の単独ライブ『SixTONES CHANGE THE ERA -201ix-』でも「RIGHT NOW」や「THE D-MOTION」、そして今回のコラボステージの最後を飾った「ハルカナ約束」も披露。また、Jr.としての最後のツアー『TrackONE -IMPACT- 』でも「喜びの歌」や「Lovin’ U」とKAT-TUNの楽曲からロックにポップ、バラードと幅広くチョイスし、世界観を踏襲しつつ歌いこなしてきた。

 ジャニーズの所属グループを大きく分けたならば同じ系統に分類されるであろうこの2組。とはいえ、揺らぐことのない独自の世界観を持つ。今回のステージではどこか緊張感漂う場面があったが、その一つが「Imitation Rain」での京本の転調部分。以前、本楽曲のレコーディングを収めた映像で、京本が今後の活動を踏まえてキーを検討していたほど。難所ではあったが亀梨は迷わず持ち前の歌唱力を発揮した。京本が初めてコンサートを見学、そのままステージにあがったのがKAT-TUNのステージ。あれからデビューを掴み、肩を並べて歌う“現在”。そんな軌跡を重ねると、亀梨と京本の2人をはじめ、かつてのコラボステージよりも格段にパワーアップしたステージに胸を打たれる。



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