モー娘。'21 佐藤優樹ら卒業、Juice=Juice新体制、OCHA NORMA誕生……時代が変わる2021年下半期ハロプロ重大ニュース
【06】10.18[つばきファクトリー]初の日本武道館単独コンサート開催
つばきファクトリーは2020年5月に中野サンプラザを含む初のホールコンサートツアー『つばきファクトリー コンサートツアー2020春 CAMELLIA』を開催する予定だったが、コロナ禍によりあえなく中止。以降、他のハロプログループと同様、単独コンサートの機会に恵まれていなかった。
それが2021年10月、初の日本武道館単独コンサートが決定。これはニューアルバム『2nd STEP』の発売日の5月26日にアップロードされたYouTube動画で発表された。そして7月には前述の通り新メンバー4人が加入。この武道館公演は4人にとってグループ加入後初めての単独ライブという側面を持つことにもなった。
当日はアルバムからの新曲もふんだんに披露されたほか、これまでのつばきファクトリーの楽曲も新たな12人体制によりパフォーマンスされた。特にコンサート終盤のラスト曲がアルバムのリード曲的な性格を持つ、中島卓偉作曲によるファンキーチューン「マサユメ」で締めたというのが、今後のつばきファクトリーの未来を象徴する選曲だったといえるだろう。
【07】11.15[アンジュルム]笠原桃奈、日本武道館でのコンサートをもって卒業
2021年6月にアンジュルムおよびハロプロを卒業することを発表した笠原桃奈。その最後の舞台となったのは11月15日の日本武道館で、アンジュルムとしても久々の単独コンサート『桃源郷 ~笠原桃奈 卒業スペシャル~』だった。
当日の笠原はパンツルックで登場し、スタイリッシュかつアグレッシブなパフォーマンスで聴衆を魅了。恒例の卒業セレモニー前のソロ歌唱曲は、スマイレージのシングル曲「地球は今日も愛を育む」を選曲。また、コンサートラスト曲「大器晩成」では、落ちサビパートをこの日だけ笠原が担当するというサプライズも見せた。
ダブルアンコールでは「心から愛しています、皆様どうかお元気で!」という挨拶を観衆に残し、最後までかっこよかったのが笠原桃奈であった。
【08】11.24[Juice=Juice]金澤朋子、横浜アリーナでのコンサートをもって卒業
Juice=Juiceの2代目リーダーだった金澤朋子は、2021年7月2日に26歳の誕生日を迎えたことで、まことしやかに流れる「ハロプロ25歳定年説」を自ら打破した形となった。
しかし同年9月、以前からの持病である子宮内膜症の症状が悪化し、3週間ほどの活動休止を発表。しっかり静養し治療に専念することが先決であると診断されたことを受け、Juice=Juiceからの卒業を決意した。その最後の舞台として選ばれたのが、11月24日の横浜アリーナ単独コンサート『Juice=Juice Concert 2021 ~FAMILIA~ 金澤朋子ファイナル』。Juice=Juiceとしては久しぶりの単独公演であり、そして初めて立つステージ。また、7月に新メンバー3人が加入してから初めてのコンサートという、様々な意味合いが重なった公演となった。
卒業セレモニー前のソロ歌唱では、中島卓偉からの提供曲「あなたを想う帰り道」をメンバーカラーである真っ赤なドレスに身を包んでしっとりと歌った。そして卒業セレモニーではファンへのメッセージを、何も見ずに自分の言葉でしっかりと語った。「私は必ず、皆さんの前に帰ってきます」という言葉の力強さは、多くのファンの救いになったことだろう。
【09】12.12[ハロプロ新グループ]グループ名は「OCHA NORMA」に決定
ハロプロ研修生からの選抜メンバーによる「ハロプロ研修生ユニット」が始動したのは2019年7月11日のことだった。当初のスターティングメンバーは米村姫良々・石栗奏美・窪田七海・金光留々・斉藤円香の5人だったが、同年12月に金光が研修活動を終了し、しばらくは4人での活動となった。
2021年7月5日、その4人に中山夏月姫・広本瑠璃・西﨑美空・北原ももの4人が研修生から増員され、8人組に。また同時に、ハロプロ新メンバーオーディションの開催も発表され、そこからの合格者がこのグループに加わる可能性も示唆された。
12月12日、Zepp Tokyoで開催された『Hello! Project 研修生発表会 2021 12月 ~RING~』にて、オーディションの合格者である田代すみれ・筒井澪心の追加が発表される。そして10人となったこの新グループの名称が「OCHA NORMA(オチャ ノーマ)」に決まったことも合わせて発表された。このグループ名は、日本語の「お茶の間」と、ラテン語の「NORMA/ノルマ(日本語で「規準/基準」という意味)」をかけ合わせた造語とのこと。
OCHA NORMAは、今年1月13日放送開始のハロプロをテーマとした深夜ドラマ『真夜中にハロー!』(テレビ東京系)のオープニングテーマ「恋のクラウチングスタート」、そして1月8日放送のドラマ『ラーメン大好き小泉さん 二代目!2022年新春 SP』(フジテレビ系)の主題歌「ラーメン大好き小泉さんの唄」を歌うことがすでに決定している。さすがに「お茶の間」という単語がグループ名に入っているだけあって、映像メディアとのタイアップがもう2つも決まっており、これが今後も続くかどうかはわからないが、続いていけばグループの特徴になりそうだ。
【10】12.13[モーニング娘。'21]佐藤優樹、日本武道館でのコンサートをもって卒業
モーニング娘。'21のみならずハロプロ全体においてもトップの人気を誇るメンバーである佐藤優樹の卒業発表が9月24日に行われたのは、2021年一番の衝撃だったといっていいだろう。彼女は以前から過敏性腸症候群により活動がままならない状態で、卒業もやむなしといったところがあり、そういう意味ではJuice=Juiceの金澤朋子と似たケースともいえる。
12月13日の日本武道館単独コンサート『モーニング娘。'21 コンサート Teenage Solution ~佐藤優樹 卒業スペシャル~』が、佐藤優樹の最後のステージとなった。この日は彼女の卒業コンサートというだけではなく、モーニング娘。'21にとっても2年ぶりの単独公演。2021年3月発売の最新アルバム『16th~That's J-POP~』のアルバム新曲がようやくライブ披露される機会でもあったが、佐藤がそろった状態で歌われるのはこの日が最初で最後となってしまった。
このコンサートに臨んだメンバーの気迫も明らかに強く、当日は素晴らしいパフォーマンスを展開。中盤のメドレー等を含め、近年稀に見る完成度の高いコンサートになったのではないだろうか。
佐藤が最後にソロで歌ったのは、モーニング娘。'14のシングル曲「笑顔の君は太陽さ」。かねてよりつんく♂が作る楽曲をリスペクトしており、なかでもこの曲が一際好きなことをアピールしていた佐藤らしい選曲だった。ダブルアンコールの挨拶も、彼女ならではの、観る者を自然と笑顔にさせるコミカルなもので、これを天然でできる佐藤優樹はやはり唯一無二の存在だったと誰もが納得させられるものがあった。モーニング娘。史、そしてハロプロ史において大きな句読点が打たれた。
以上、2021年下半期のハロプロ重要トピックスを10個選出した。上半期も含めて、再度見出しのみを並べると以下のようになる。
<2021上半期>
【01】03.31[モーニング娘。'21]3年4カ月ぶりのアルバム『16th ~That's J-POP~』発売
【02】06.02[アンジュルム]上國料萌衣、『ヒルナンデス!』(日本テレビ)レギュラー出演
【03】06.21[アンジュルム]笠原桃奈、年内での卒業を発表
【04】02.12[Juice=Juice]高木紗友希、活動終了
【05】05.26[つばきファクトリー]2年6カ月ぶりのアルバム『2nd STEP』発売
【06】01.20[Juice=Juice][つばきファクトリー]合同オーディション開催
【07】01.25[BEYOOOOONDS]里吉うたの・小林萌花・平井美葉のユニット名が「SeasoningS」に決定
【08】03.07[ハロプロ研修生]新グループの年内結成を発表
【09】05.29[ハロプロ研修生]実力診断テスト2021年ベストパフォーマンス賞は豫風瑠乃
【10】06.01[ex. つばきファクトリー]小片リサ、活動再開
<2021下半期>
【01】07.07[Juice=Juice]入江里咲・有澤一華・江端妃咲が加入
【02】07.07[つばきファクトリー]河西結心・八木栞・福田真琳・豫風瑠乃が加入
【03】07.10[アンジュルム]川村文乃、1級マグロ解体師に合格
【04】07.28[BEYOOOOONDS]カゴメとのコラボレーション新曲「フレフレ・エブリデイ」配信リリース
【05】08.16[ハロプロ]『ソロフェス!2』(テレ朝チャンネル1ほか)放送
【06】10.18[つばきファクトリー]初の日本武道館単独コンサート開催
【07】11.15[アンジュルム]笠原桃奈、日本武道館でのコンサートをもって卒業
【08】11.24[Juice=Juice]金澤朋子、横浜アリーナでのコンサートをもって卒業
【09】12.12[ハロプロ新グループ]グループ名は「OCHA NORMA」に決定
【10】12.13[モーニング娘。'21]佐藤優樹、日本武道館でのコンサートをもって卒業
コロナ禍により活動が制限された2020年に続き、2021年もまた制限のあった年だった。しかし、徐々にではあるがその制限が緩まってきた兆しを感じさせたのもまた2021年という年だった。
大物メンバーの相次ぐ卒業と、断続的に続く新メンバー加入により、まだまだ変化の季節が終わらないハロー!プロジェクト。2022年はOCHA NORMAという新グループがどれだけ快進撃を見せてくれるか、そしてその活動に刺激を受けた他の既存グループがどれだけ輝いた姿を見せてくれるのか、そんなところが焦点となっていくのではないだろうか。
また、厳密にはハロプロではないが、鈴木愛理や宮本佳林、小片リサといったM-line Music所属メンバーたちの活動もハロプロに影響を及ぼしていくことが想定される。一ファンとしては、それらの相乗効果でさらなる盛り上がりを得られれば……と考える。
それでは最後に、次点の項目をグループ別に列挙して本稿を終える。
・07.14[モーニング娘。'21]北川莉央、『週刊少年サンデー』(小学館)表紙に登場
・08.21[モーニング娘。'21]山﨑愛生、初の写真集『Mei16』(オデッセー出版/ワニブックス)発売
・11.12[モーニング娘。'21]加賀温泉郷クラウドファンディング、目標設定の600万円を達成
・12.01[モーニング娘。'21]公式TikTokアカウント開設
・09.10[アンジュルム]佐々木莉佳子、「みなと気仙沼大使」に任命
・11.02[アンジュルム]橋迫鈴、爬虫類・両生類の飼育情報誌『ビバリウムガイド No.95』(エムピージェー)表紙に登場
・12.30[アンジュルム]ハロプロ研修生の平山遊季が昇格加入
・07.02[Juice=Juice]金澤朋子、ハロプロ在籍中に26歳の誕生日を迎える
・12.31[Juice=Juice]稲場愛香・段原瑠々がサブリーダーに就任
・12.17[つばきファクトリー]小野田紗栞、初の写真集『紗栞』(オデッセー出版)発売
・12.31[つばきファクトリー]新沼希空がサブリーダーに就任
・08.07[BEYOOOOONDS]YouTubeサブチャンネル開設
・09.14[BEYOOOOONDS]フィロソフィーのダンスとのツーマンライブ『unshrink』をZepp DiverCityにて開催
・10.28[BEYOOOOONDS]一岡伶奈、初の写真集『CHILL#RAIL』(オデッセー出版)発売
・08.24[ハロプロ研修生]吉田姫杷・川島美楓が加入
・07.05[ハロプロ新グループ]中山夏月姫・広本瑠璃・西﨑美空・北原ももが加入
・11.25[ハロプロダンス選抜]ヘアサロン「LIPPS」新WEB動画に出演
・07.27[ハロプロ]YouTube番組『ハロー!アニソン部』100曲達成で定期更新終了
・07.30[ハロプロ]YouTube番組『tiny tiny』休止
・12.03[ハロプロ]ハロプロメンバー出演ドラマ『真夜中にハロー!』(テレビ東京系)2022年1月スタートを発表
・08.06[M-line]YouTube番組『M-line Music』配信開始
・10.13[M-line]鈴木愛理、2度目の日本武道館コンサートを開催
・12.01[M-line]宮本佳林、1stソロシングルCD発売でメジャーデビュー
・12.06[M-line]小片リサのアルバムイベントにつばきファクトリー12人全員集合
・11.23[M-line]清水佐紀、芸能界引退
・12.11[M-line]矢島舞美、俳優の味方良介との交際が報じられる
・10.14[M-line]中島早貴、語学留学のため12月末をもって芸能活動の一時休止を発表
・08.02[ex. ℃-ute]萩原舞、結婚