Sexy Zoneメンバー分析 第3回:菊池風磨、深い優しさを持つ兄貴 真摯にチャレンジする生粋の“負けず嫌い精神”も
先述したように、まさに思春期という時間があったことは事実だが、グループへの愛は深いと思う。それをうまく表現できるまでには、誤解されることも多かっただろうし、今なお不器用かもしれない。過去には、自ら矢面に立とうとしているようにも見えた。菊池は、ずるくなれない。けれどそれが、菊池風磨なのだと思う。
いまや、個人仕事でも引っ張りだこの菊池。よき弟分であり、よき兄貴分、両方を併せ持つ魅力もさることながら、やはり「話せる」というのは強い。バラエティにおけるSexy Zoneはびっくり箱のような集団であるから、偶発的に起こる笑いやメンバー間の化学反応、その一撃が大きい。けれど菊池に関しては、確かなトーク力を持ち、きちんと狙った上でバラエティを成立させることができる。今どう出れば面白いのかを瞬時にはじき出し、結果を残す。その巧さは、一般視聴者も認めるところであろう。
どうしてもバラエティでの活躍のイメージが先行するが、演技や歌など、表現の面も注目すべきところ。歌においてはその世界に入り込み、芝居においては何よりもまず器用だ。そして一作ごと、役ごとに、自らの全てを捧げることができる演者である。
負けず嫌い、だからこそ努力する。それは、ジャニーズタレントはもちろん、Sexy Zoneに共通する資質であるように思うが、まるで正反対に思える中島と菊池が共鳴したのは、そうした根本の部分が同じだったからなのかもしれない。エリートのようでいて、実は不器用だからこそ泥臭く努力し、這い上がってきた2人。彼らがこの煌めくグループの年長組であることも、Sexy Zoneの面白さであり強さである。
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