日向坂46、ユニット活動が広げる無限の可能性 りまちゃんちっくや花ちゃんズ、ごりごりドーナッツら新興勢力も
『日向坂46 冬の大ユニット祭り“X'masスペシャル”』が12月22日に幕張メッセで開催、ひかりTVにて独占生放送される。同イベントに向けて、日向坂46のユニットについて振り返っていきたい。
日向坂46は現在、1期~3期合わせて22名が所属。シングル/アルバム作品のカップリング曲から生まれるユニット、ドラマから派生して誕生するユニットは一般的だが、日向坂46の場合は普段から仲の良い者同士が名前を付けた非公式ユニットの存在感も大きい。非公式でありながらもメンバーがSHOWROOMや雑誌などでアピールし、そこから楽曲が与えられることで公式となる、自発的なユニットの活躍が目立つ。3月26日に開催された『春の大ユニット祭り“おひさまベスト・プレイリスト2021”』では20ユニットが22曲披露していたが、もちろんそれがユニットの全てではなく、今も日々ユニットの数は増加している。
日向坂46におけるユニットの原点といえば、潮紗理菜、加藤史帆、齊藤京子、佐々木久美、高本彩花の“りまちゃんちっく”。インドネシア語をもじって「かわいくなりたい5人」という潮が命名した同ユニットは、欅坂46の1stアルバム『真っ白なものは汚したくなる』に収録された「沈黙した恋人よ」のために結成された、けやき坂46(日向坂46の改名前グループ)初の公式ユニット。少数精鋭での美しいハーモニーを聴かせ、けやき坂46として爪痕を残した記念すべき楽曲だ。けやき坂46の道を切り開いたグループにとって大切なユニットであり、改名後も「ママのドレス」で再結集し、ファンを喜ばせた。
次に日向坂46を象徴するユニットといえば、加藤・齊藤・佐々木美玲の“きずなーず”。それぞれがシングルやカップリングのセンター経験者であり、ソロ曲も与えられるなど、日向坂46の3本柱が組んだ最強ユニット。「どうして雨だと言ったんだろう?」では、高中低音それぞれ違った声質が混ざり合い、3人の歌唱力が倍増される理想的なユニットだ。
各期混合のユニットも多数あるが、メンバーが好きな楽曲としてよく挙がるのが、東村芽依・金村美玖・河田陽菜・丹生明里の“やんちゃるふぁみりー”による「Cage」。妹感の強い4人が、欅坂46色の強い歌詞を、ドラマティックに歌うというギャップ。リリース当時はメインで歌う立ち位置ではない4人だったからこそ、実にエモーショナルに響く曲となった。
非公式から独自の路線で道を切り開き、ユニットとして独り立ちしているのが、富田鈴花・松田好花の“花ちゃんズ”。『MTV ACOUSTIC FLOWERS -Bell & Like-』で単独ライブを行ったことも記憶に新しい。"花ちゃんズ"は、2期生の「おもてなし会」前に結成された歴史あるユニットで、SHOWROOMなどでアコースティックギターの弾き語りを続けてきたことが認められ、「まさか 偶然…」というユニット曲を与えられた。現在もライブにおいて新しい景色を見せる、欠かせない存在となっている。またドラマ『声春っ!』(テレビ東京)で生まれたアイドルコンビ“まりりん&るびー”や、そこに金村が加わった楽曲「線香花火が消えるまで」も高い人気を誇っている。ユニット活動においてより強さを発揮する二人と言えるだろう。
ドラマから派生したユニットでは、『DASADA』(テレビ東京)のおちょこ(松田)・ぐいのみ(東村)・トックリン(河田)によるカリスマアイドル“FACTORY”。彼女たちの曲「ナゼー」はPerfumeを彷彿とさせるような印象に。また、『声春っ!』でのアイドル声優ユニット“チョコラショコラ”は、東村・河田・濱岸ひよりがメタル系の楽曲で激しいパフォーマンスをするなど、日向坂46とは異なる方向性のアイドルを演じていた。
埼玉県出身で、公私ともに仲の良い金村・丹生・渡邉美穂によるユニット“カラーチャート”。今ではTOKYO FMで冠ラジオ番組『ベルク presents 日向坂46の余計な事までやりましょう!』を担当し、埼玉県のPR大使としても大活躍。6thシングル『ってか』には、カップリングとして念願のユニット曲「あくびLetter」も収録されている。
ほかにも、小坂菜緒と金村の“なおみく”による「See Through」や、各期を代表するメンバーが集まった加藤・渡邉・上村ひなのによる“リスペクトスリー”の「やさしさが邪魔をする」など、紹介しきれない人気ユニットがまだまだ存在する。