11th Single『Break a leg!』インタビュー
ラストアイドル 阿部菜々実&松本ももな&籾山ひめり&山本愛梨&木﨑千聖に聞く、卒業や熾烈なバトルで生まれ変わるグループの今
ななみんに挑むことは自分的にも大きな挑戦(松本)
ーーここからは立ち位置バトルについて聞いていきます。松本さんは立ち位置1番の阿部さんを指名しました。改めてになりますが、指名した理由とその時の思いを教えてください。
松本:1stシーズンでも立ち位置1番を指名していたので、今回もチャンスがあるんだったら1番を指名しようというのは最初から考えていました。ラストアイドルをいつも引っ張ってくれていて、その背中を近くで見ていたななみん(阿部菜々実)に挑むことは、自分的にも大きな挑戦でした。喋るだけで涙が止まらなくなっちゃって、結果は負けてしまったんですけど、ななみんに挑んで後悔はないですし、自分の中では大きな一歩だったと思うので、戦えてよかったです。
ーー指名を受けた阿部さんはいかがでしたか?
阿部:ももなちゃんが1番を指名するその気持ちが、初期からぶれていないのが嬉しくって。ももなちゃんはこうであってほしいですし、少しでもセンターに立ちたいと思っているメンバーが多ければ多いほどいいと思っているので、勇気を持って挑戦してくれて嬉しかったです。
ーー木﨑さんは立ち位置5番の籾山さんを指名しました。立ち位置6番を3回防衛した後のバトルでもあります。
木﨑:私はラストアイドルに入って2期生暫定メンバーになった時に立ち位置5番をいただきました。今はその立ち位置に立つことができていないので、形は変わってしまうんですけど、このサバイブでもう一度立ち位置5番に立ちたいなという思いでひめりさんを指名しました。
籾山:せっかく戦いに来てくれたんだから5番としての意地、先輩としての意地を見せられるように、自分の中では勝敗よりかは悔いのないパフォーマンスをしようと思っていました。せっかく目の前にいるメンバーに見てもらえるチャンスでもありましたし、圧巻だったと思ってもらえるパフォーマンスにしようと頑張れましたね。
ーー木﨑さんに勝利して自分の立ち位置を守り切った籾山さんは、立ち位置3番の山本さんを指名しています。
籾山:私は愛梨のパフォーマンスが好きだし、こうなりたいと思う存在なので、総当たりの時も楽しくバトルができました。一番自分らしくパフォーマンスできるのは愛梨だなと思ったので。
山本:バトル直前の楽屋で「来る!?」って聞いたら「行かないよ」って言われたのに来たんです! 裏切られた!と思って(笑)。私、それまで全く指名されていなかったので、バトルがしたくってメラメラしていたんですよ。だから、やっと来た! パフォーマンスできる! って気持ちも強かったし、指名してくれたことも嬉しかったです。
ーーステージでも、いの一番に「バトルがしたい」って言ってましたね。
山本:会場が寒かったので、早く暖まりたくって。
籾山:バトルしたいとかそんな簡単に言うもんじゃないよ(笑)。
まだ見つかっていなかったみんなの個性がすごく出た(山本)
ーー総当たりバトルの時にも感じましたが、籾山さんと山本さんの試合は特に空気感がいいですよね。
山本:ツーマンライブの気持ちで頑張ろうねって言ってました。
籾山:緊張はしたけどほかのメンバーとは違う緊張感で、このライブを成功させようみたいな(笑)。互いに自分を高め合う素敵な存在です。
ーー仲が良いメンバー同士だといいバトルになるのは、ほかのみなさんの試合にもありましたよね。
松本:(小澤)愛実は、シュークリームロケッツで一緒に活動してきた一番仲が良いメンバーで。愛実とは「戦う」というワードは出さずに、「一緒に楽しく盛り上げる」っていう言い方にして、楽しむ気持ちを大事にしていました。
ーー籾山さんに勝利した山本さんは、立ち位置1番の阿部を指名しました。
山本:ラストアイドルみんながセンターを目指す勢いで頑張らないといけないのを感じているので、そういう気持ちで。あとは、ななみんのことをすごくリスペクトしていますし、(間島)和奏ちゃんもバトルの時に言ってたんですけど、ななみんと戦ったことを糧にできるなと思ったんです。
阿部:これが最後のバトルになる予感はしていたので、私も思い残すことなくパフォーマンスができたらいいなと思っていました。愛梨ちゃんは本当に歌とダンスが好きなんだろうなっていうのが伝わってくる、なんの曇りもない圧倒的なパフォーマンスを見せてくれるメンバーで、私もすごくリスペクトしているので、最後に戦えてよかったです。
ーーLove Cocchiとして山本さんがセンターを務める「青春シンフォニー」という選曲も素晴らしかったです。
山本:あの時のレッスン期間がなかったら私はサバイブで立ち位置3番になっていなかったくらいに大切な曲なので、「シンフォニー」で挑めたこともすごくありがたいなと思いました。
ーー阿部さんは立ち位置1番を4回防衛したわけですが、間島さんとのバトルが終わった後に「私を支えてください」と言っていたのがすごく印象的でした。
阿部:17番という一番最後の立ち位置に和奏ちゃんが控えているのが強いと思いましたし、みんなを後ろから支える、縁の下の力持ちになってほしいと思ったんです。そうあってくれると、私ものびのび活動ができるなという思いがあったので。これまでも和奏ちゃんがいたからこそできたこととか、ラスアイが成り立ってるところがありますし。
ーー三拍子の久保さんが「阿部菜々実という人間がどこまでパフォーマンス出来るんだろうっていう視点で選曲をしている」「阿部さんは自分とも戦ってるんだと思う」と話していたのですが、そういった思いもありましたか?
阿部:確かに、いろんな幅の曲を披露して自分がどこまでできるのか、一人でできることを増やしたいなと思いました。守りに入るよりもいろんな曲に挑戦することで自分の限界を超えて、この期間が意味のあるものにしたいなというのはありました。
ーー今回の「ラスアイサバイブ」でみなさんが得たもの、気づいたことはありましたか?
山本:私は、自己プロデュースの部分でそれぞれのメンバーの個性が出たなと思っています。衣装にこだわっているももなんだったり、おーりお(大森莉緒)だったら小道具でバイクを持ってきたり(笑)。パフォーマンス以外のプロデュースの部分でも磨かれて、まだ見つかっていなかったみんなの魅力とか個性がすごく出た企画だったなって思います。まさにちぃちゃんが選抜に入ってくれたりしているのもそうですし。
ーー「ラスアイサバイブ」は戦うことでラストアイドルの層の厚さとともに、こんなに素敵で心強いメンバーが同じグループにいるということを再確認できる場でもあったのかなと思います。
山本:戦うのが怖いって思うメンバーがいるってことは、それは外から見たら強いってことでもあるので。改めて、ラストアイドルはすごいメンバーばっかりなんだって気づきました。
ーーシングル曲「Break a leg!」はみなさんにとってどのような曲になりましたか?
山本:タイトルには「成功を祈る」って意味があって、聴いてくださるみなさんが悲しくなったり自信がなくなっちゃった時に、背中を押せるような曲になるといいなと思います。もっとラストアイドルを広めて、「Break a leg!」を聴いてくださる方が増えるように頑張りたいなと思う曲です。
ーーMVについて観てほしいポイントはありますか?
阿部:今回のMVは、メンバーが感謝の気持ちを伝えたい人の前でパフォーマンスをするのが一つ大きなテーマになっています。ドキュメンタリー要素が強いMVなので、きっと観てくださった方は感動してくれると思いますし、みんな泣いていたり、照れていたりして、素の部分が見られるすごくいいMVになっているので、たくさんの方に届いてほしいなと思います。