BTS、『AMA』受賞とロサンゼルス公演は新たな世界への一歩に アメリカでのARMYの歓声と熱気に喜び

 BTSが各音楽賞の授賞式への出席、そしてコンサート『BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE-LA』を開催するため、アメリカへと出発したのが11月17日のこと。彼らが訪れた先々で待っていたのは、懐かしくそして力強い「BTS」コールだった。

 およそ2年もの間、彼らの前から消えたARMY(ファン)たちの歓声。長引くパンデミックにより、対面でのパフォーマンスを披露することができず、先日のオンラインライブでは「モチベーションを維持するのが難しかった」と思わず本音を吐露したこともあった。まるで出口の見えないトンネルの中を走るかのように、世界中のARMYとどうしたらつながることができるのかを模索し続けた彼らにとって、今回の渡米はその努力がひとつ実ったものになったようだ。

 11月21日、ロサンゼルスのマイクロソフトシアターで開催された『2021アメリカン・ミュージック・アワード(2021 American Music Awards ※以下、AMA)』にて「Favorite Pop Duo or Group」「Favorite Pop Song」そして、大賞となる「Artist Of The Year」を受賞。これはアジア歌手としては初の快挙である。

 レッドカーペットから響く「BTS」コール。そのあまりの熱気に、受賞式のスピーチではRMがついつい感無量で話し込んでしまったため時間が足りなくなり、焦ったJUNG KOOKが用意していたメッセージをド忘れ。JINに抱きかかえられるようにマイクから引きはがされるという微笑ましい展開も話題になった。

BTS Accepts the 2021 American Music Award for Artist of the Year - The American Music Awards

 その後、BTSはJUNG KOOKがスピーチで詰まってしまった「focus on……」というフレーズのタイトルをそのまま用いV LIVE配信を実施。1500万人以上ものARMYが見守り、一時サーバーがダウンするほどの注目を集めた中で、ようやくJUNG KOOKが言いたかったのは「focus on enjoy every moment(2022年はすべての瞬間を楽しむことに重点を置きたい)」だったことを明かしている。

focus on...

 また、興奮冷めやらぬ様子で、対面パフォーマンスの感想をピザやケーキを頬張りながら語り合う姿は、グローバルスターとなった今でも変わらない彼らの素朴で愛らしい部分。授賞式のフィナーレで披露した「Butter」は、鍛え上げられた彼らの身体能力を持ってしても、踊って歌うのは「大変な楽曲だ」というJUNG KOOK。しかし、久しぶりに多くの観客を前にしてのパフォーマンスは疲れよりも喜びが強く、「全く大変じゃなかった。体力がいい感じだった」と嬉しそうに話す。

 その言葉に同意して「久しぶりに歓声を聞いて少しおかしな気分だった」と続けたのは、SUGAだ。改めて『AMA』でのパフォーマンス映像を見ると無観客で行なわれたオンラインライブとは明らかに異なり、客席を見上げて思わず口角が上がるSUGAの表情を確認することができた。

BTS (방탄소년단) 'Butter' @ 2021 American Music Awards

 そんな楽しかった時間を振り返るSUGAに「チョコレート(ケーキ)を食べながら歯を見せたらダメですよ」とVがマイペースに注意したり、それぞれが話し出してまとまらない会話を、授賞式のハプニング同様にこやかにJ-HOPEとJIMINが見守る流れもBTSならでは。

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