KAT-TUNメンバー分析 第1回:亀梨和也 野球少年からプロ意識の高いアイドルへ、心を射抜く一瞬の表情
ストイックで、高いプロ意識を持つ亀梨には「亀梨和也」というスイッチがあるように思う。クール、セクシー、ミステリアス、パーフェクトーーそうした、世間がイメージする「亀梨和也像」を求められる場面において、亀梨は全力で期待に応え、多分な魅力で人々を惹きつける。亀梨の凄さは、デビュー曲「Real Face」での“舌打ち”に代表されるたった一瞬の魅せ方。ライブでは、会場中がその瞬間を見逃すまい、聴き逃すまいと集中し、スクリーンに映し出された表情に大歓声が沸き起こる。デビューから15年、まるで飽きさせることなく、表情、仕草一つで、幾度となくファンの心を射抜いてきた亀梨。またそれらには、ファンの期待に応えたいとするサービス精神も垣間見える。
しかしその素顔は、生まれ育った下町と家族、仲間を愛する“気のいい兄ちゃん”。人が好きで、意外とおちゃめ、そして気遣いの人でもある。さらに、グループでは最年少。3人が集まったときにだけ見せる、のびのびとしたマイペースな姿や、よく話しよく笑う弟のようなふるまいは、ファンにとって特別なものだろう。
9月2日放送の『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)にて、KAT-TUNが互いの良いところを挙げる場面があった。言い得て妙な深い言葉が次々と出てくるさまにも感慨深いものがあったが、「信念がめちゃくちゃ強い。特に、グループ愛みたいなもの」(中丸雄一)、「グループとしての品を落とさない。その目標値がすごく高い」(上田竜也)と、2人が亀梨を評した言葉に、愛と敬意を感じた。
ふとしたタイミングで届けられる「かめーる」はもちろん、一つの言い訳もなく走り続けるその姿は、何よりのファンへの愛情。亀梨和也は熱く、潔く、美しい。そして、優しいアイドルである。
※1:https://e-talentbank.co.jp/news/enta/113200/?type=desc
※2:https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2019/08/04/kiji/20190804s00041000431000c.html
※3:『亀と山Pとクリームシチュー』(日本テレビ系)
※記事初出時、一部情報に誤りがございました。訂正の上、お詫びいたします。