乃木坂46 高山一実と『乃木坂工事中』の歩み 卒業前最後の収録に溢れた番組への愛情

 『高山工事中』のラストに収録されている「私の7年目の目標発表会」では、高山がコンプレックスとする滑舌の改善トレーニングを実践。結果的には面白VTRとなっているが、この回が放送になった2018年3月の翌月には『オールスター後夜祭』(TBS系)のMCに抜擢。さらに2020年4月からは『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』(テレビ朝日系)でもMCとして参加している。そこには滑舌の悪さを意識させない的確な進行サポートとクイズ愛が滲み出たひたむきな努力が表れている。

【公式】「乃木坂工事中」# 314「27thシングルヒット祈願③」2021.06.20 OA

 『高山工事中』収録回以外でセレクトするとなれば、『乃木坂46のオールナイトニッポン』の縦軸にもなっていた高山の「過信」が如実に表に出た「1期生全員成功チャレンジ」も捨てがたいが、高山が8年ぶりのリベンジとして日本一のバンジーから飛んだ「27thシングルヒット祈願」になるだろう。遠藤さくら、与田祐希が飛ぶ姿に勇気をもらった高山の胸中にあったのは、すでに決心していたグループからの卒業、そして乃木坂46のメンバーとしてではなく一人の高山一実として挑戦していくことへの不安だ。直前に西野七瀬とマカオでのバンジーを話していたことも飛んだ理由の一つにあるが、過去の自分の払拭して卒業に向かっていきたいという覚悟を高山の表情からは強く感じられた。

 本日14日放送の『乃木坂工事中』では卒業企画として、高山が仕掛けた壮大な「謎」にメンバーとバナナマンが挑む。恒例のバナナマンとのスリーショットではどんなメッセージが高山に送られるのか。最後のHK3(日村嫌いスリー)のメンバーであることにも大いに期待したい。

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