『BTS PERMISSION TO DANCE ON STAGE』
BTS、7人がARMYに届けた現時点での最大限のパワー オンラインコンサートを振り返る
国連総会でスピーチをするほどいまや若者代表として見られる立場になったが、だからといって彼らはきっと彼ららしくあることをあきらめたりはしない。アンコールにはJINが緑のリボンを頭につけて登場した。それは事前に用意していたわけではなく、「僕がみなさんへのプレゼントです。控室で見つけてきました」というその場の思いつき。
そして最後の挨拶でも観客席にARMYがいないことで、自分たちとして大満足とは言えないことも素直に言う7人。なかでもVは「今度は管理をちゃんとして今日披露できなかった分をお見せします」と悔しい表情を浮かべる。
それでこそBTSなのだろう。今できることのベストを尽くしながらも、決して満足はしない。大きな流れを味方にしながらも、その流れに飲み込まれるようなことにはなるまいと抗う。そうして、彼らはいつだって自分たちの「Spring Day」を目指すのだ。「もう少し待ってください。どこにでもいきますので!」そう約束し、ラストソング「Permission to Dance」を歌ったBTS。また同じ空間で踊ることができる、その日まで。この曲を胸に一緒に今できることに全力で取り組もうではないか。そんな勇気をもらうことができたオンラインライブだった。