日向坂46 金村美玖&丹生明里&渡邉美穂、待望のユニット結成 「カラーチャート」の色鮮やかな魅力

 日向坂46の金村美玖、丹生明里、渡邉美穂が週替わりでパーソナリティを務めるラジオ番組『ベルク presents 日向坂46の余計な事までやりましょう!』(TOKYO FM)10月22日放送回にて、「埼玉3人組」として知られる3人のユニット名が「カラーチャート」に決定。Twitterでトレンド入りするなど話題になった。 そこで今回は番組内容を踏まえ、これまでの3人の絡みから、ユニットの魅力を考察してみたい。

 埼玉3人組は埼玉県出身で、公私ともに非常に仲良しの3人だ。早い時期から番組で、「コバトン」や「山田うどん」、「みそポテト」など埼玉にまつわるネタを発信したり、日向坂46の公式メッセージアプリで「オールナイト埼玉」というラジオ風の雑談もするなど、進んで埼玉をアピールしてきた。けやき坂46時代の2018年9月に、埼玉県警の一日交通部長に3人揃って就任したことでユニット色が強くなり、2019年9月のさいたまスーパーアリーナでのライブでは、3人が中心となって念願の地元凱旋ライブを盛り上げた。

 各方面で埼玉県をPRし、県民の日には「埼玉新聞」に登場するなど地道な活動を続けていたおかげで、埼玉県鶴ヶ島市に本社を置く食品スーパーマーケットチェーンの「ベルク」がスポンサーとなり、2020年10月2日より3人がパーソナリティを務める『余計な事まで!』がスタート。二期生にとって初めての冠レギュラー番組で、当初は半年間限定放送の予定だったが、好評につき2021年10月で1周年を迎えている。

 『余計な事まで!』を改めて振り返ると、当初は1人ずつ、2カ月の間パーソナリティーを担当するリレー形式で、まずはトップバッターの丹生がハイテンショントークで盛り上げつつ、スタッフのスパルタな無茶振りに対応するなど、自由で楽しい丹生の良さを発信してきた。続く金村は、回を重ねる毎にこれぞラジオDJと思わせる心地良い喋りで、パフォーマンス同様、大人の余裕を感じさせるトークを聴かせてくれた。そして渡邉は自身のアイドル論を語ったり、リスナーに容赦なくダメ出しをしたりと、ベテランDJのような立ち振る舞いで通好みのラジオ番組に。三者三様のスタイルで、彼女たちの潜在能力が引き出されていったが、最初に丹生がハードルを上げたことに触発され、負けず嫌いの2人が独自路線を構築したのが成功の理由ではないかと思う。

 3人の関係性はしっかり者だけど緊張しがちな金村、ムードメーカーの丹生、リーダーとして2人に寄り添う渡邉という印象があるが、日向坂46新聞 2021年秋号によると、3人は出会った頃といい意味で変化がなく、互いが互いに元気を与える存在だ評価している。

 丹生と金村は特に仲が良く、金村は悩み事があると真っ先に丹生に相談するようで、丹生はメンタルサポーターのような存在と言える。また渡邉は金村がグループを背負う存在になった姿を見て、自分の子供の成長を見守っている気分だと話した。デビュー時は3列目だった金村が6thシングル『ってか』でセンターに上り詰めた原動力は、プロ意識の高い渡邉と、天真爛漫な丹生が側にいたことが大きいのかもしれない。

 アイドルとしてお互いを高め合い、仕事に対する一生懸命な姿勢を学び、時には遠慮なく意見を言い合い、悩みを相談し助け合う理想的な友人関係があったこと。そして自分の思いを自由に話すことができる番組が、彼女たちの成長の追い風となったのは間違いない。

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