なにわ男子、7人の個性を活かしたバランスのいいトーク力 『しゃべくり007』初登場から振り返る

 10月18日放送の『しゃべくり007』(日本テレビ系)に、なにわ男子が初登場。30分ほどの出演ではあったものの、「ツッコミのたびに全員が立ち上がりがち」な関西ジャニーズの伝統芸も披露し、積み上げてきたバラエティ力をしっかりとアピールした。本稿では、同番組出演時の見どころを振り返りつつ、メンバーそれぞれのトークの魅力についてまとめてみたい。

なにわ男子

 「失礼します!」と、大きな声でハキハキと挨拶しながら登場した7人。早速「立ち振る舞いがコテコテ」と関西ジャニーズあるあるをツッコまれ、アイドル扱いしてもらえないという洗礼を受ける。

 西畑大吾、大西流星、藤原丈一郎、長尾謙杜は、ワードセンスやスキルをもってバラエティに応戦できるタイプだ。グループのトークでもまとめ役を務めることが多い西畑は、同番組でも先陣を切り、役目を果たした。座席の配置も相まって、無茶ぶりに対しても1番手を任されることが多かったが、西畑が安定した振る舞いでしっかり次に繋ぐからこそ、以降の流れが出来ていく。実に難しい立ち位置だったが、縁の下の力持ちとして、なにわ男子のトークを支えた。

 毎度のことながら大西は、トークの間合いとエピソードの選択が上手い。この日は、プロデューサーである関ジャニ∞・大倉忠義から受けた「たこ焼きだけは持つな」というアドバイスや、藤原が『Going! Sports&News』(日本テレビ系)出演を狙っているエピソードをタイミングよく放り込んで盛り上げた。前者は、関西ジャニーズを知るファンにとっては「あるある」な笑い話であり、お茶の間の視聴者にとっては斬新で興味を引くエピソード。後者では、司会を務めるくりぃむしちゅー・上田晋也をうまく巻き込んだ形だ。

 藤原もまた、なにわ男子のトークには欠かせない一人。滑舌の良さと言葉選びの上手さ、的確な説明や空気の読み方はさすがベテランである。振られた話題に対して、しっかり笑いどころを作りつつも、小学2年生で入所したことや、関西ジャニーズへの愛、大の野球好きであることなど自身の個性もバランスよくアピールした。どんな球も打ち返して出塁し、打順が巡ってくるたびチームに貢献する藤原の存在は、なにわ男子の「安心感」を担っている。

 最年少ながら、安定したトークで結果を残したのが長尾だ。冒頭で、リーダー・大橋和也の「リーダーらしくないところ」について、率先してはしゃいでしまうという点を、身振り手振りしながらユニークに説明。「まったく関係ないことを言って自己紹介をする」という無茶ぶりでは、きらりと光るバラエティセンスを発揮した。タイミングを見計らって自ら発言できる度胸の良さも含め、今後のバラエティ進出において、キーマンとなるかもしれない。

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