ZARD 坂井泉水出演、t.A.T.u.ドタキャン、2000年元旦SP……『Mステ』神回を振り返る

『Mステ』神回を振り返る

 『ミュージックステーション35周年記念4時間スペシャル』(テレビ朝日系)が10月15日午後6時から放送される。

 『ミュージックステーション』(以下Mステ)は、1986年(昭和61年)10月24日にスタート。番組のコンセプトは「楽曲を聴かせること」であり、毎回出演アーティストが、原則として生放送でスタジオライブを行う。番組改編期にはスペシャル特番、9月に行われる『ウルトラFES』や、年末の『SUPER LIVE』といった、幕張メッセなどの大規模会場での特番も年に数回放送している。

 『Mステ』の象徴といえば、日本屈指の名司会者であるタモリと、B’zの松本孝弘が手がけた3代目テーマ曲「#1090 ~Thousand Dreams~」(2016年からは「#1090 ~Million Dreams~」に変更)。今回の35周年記念4時間スペシャルに合わせ、タモリが松本も愛用しているギブソン・レスポールをかき鳴らし「やっぱり、音楽っていいよね」と謳ったキービジュアルも話題となっている。

 そこで今回35周年という節目を迎えた『Mステ』の神回と呼ぶにふさわしい放送回を検証してみたい。

 『Mステ』史上「最もゲストが豪華」といわれる伝説の回としてよく候補に挙がるのが、2000年1月1日放送回。SPEED、CHAGE and ASKA、安室奈美恵、Mr.Children、サザンオールスターズ、L’Arc~en~Ciel、GLAYという、日本でCDが最も売れた90年代のミリオンセラーアーティストたちが一堂に会し、2000年代の始まりを記念した回だ。『Mステ』だからこそできる豪華なラインナップで、特にサザンオールスターズは、前日の年越しライブで初披露した「TSUNAMI」を発売前に演奏したことでも話題になった。

 そのほかにも、35年の歴史のなかで伝説的なアーティストたちが多数出演。THE BLUE HEARTS、忌野清志郎、hide with Spread Beaverなど名前を挙げたらキリがないが、もはや音楽史の貴重資料となっているのが、2007年に5月に惜しまれつつこの世を去ったZARDの坂井泉水の出演回。1992年8月7日に「眠れない夜を抱いて」でテレビ初出演し、『Mステ』には計5回登場。1993年2月5日「負けないで」を披露したのを最後に、以降の音楽番組への出演はない。楽曲が教科書に載るほどの人気を博すも、当時はテレビ出演だけでなく、まだ単独ライブも開催していなかっただけに、幻と化していた坂井の存在を立証する映像になっている。2019年2月1日の3時間スペシャルで、最新の技術で蘇った坂井の映像と倉木麻衣が「負けないで」をデュエットする奇跡のコラボが実現するなど、『Mステ』が坂井の存在を今でも語り継いでいる。



インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「音楽シーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる