鈴木愛理の音楽の“今”を詰め込んだ日本武道館でのステージ 2年ぶりワンマンライブを堂々披露

鈴木愛理、2度目の武道館ライブレポ

鈴木愛理

 その盛り上がりはさらに加速していく。「IDENTITY」ではファンは声の代わりに拍手でコールアンドレスポンスに参加、「Candy Box」の間奏ではファンがウェーブをして一緒にライブを作っていく。Buono!時代の楽曲「マイラブ」やライブ定番曲の「No Live, No Life 」で盛り上がりは最高潮に。本編ラストには鈴木雅之とのデュエット曲で大ヒット曲である「DADDY!DADDY!DO!」を「鈴木愛理の2年間はこの曲なしでは語れません」と話してから披露した。

 アンコールではTシャツ衣装に着替えた鈴木が、新曲の「ハイビート気分」でキュートなダンスを披露しファンを笑顔にさせてから、新しいアルバムのリリースを発表しさらにファンを喜ばせる。MCではソロでは2回目となる武道館公演について、前回はソロ始動直後で不安があったことを赤裸々に語りつつも「今は心の中の感情が違う」と堂々と今の気持ちを話す。そして「皆さんが喜んでいる顔を見ることが自分がやりたいこと」とファンへの想いを伝え、優しいメロディと歌詞の新曲のバラード「光」を丁寧に歌い感動させた。「明日からも笑顔でいっぱいな毎日を過ごしてください」と語ってから最後に披露した「Easy To Smile」では、曲中に「みんな、やっと会えたね! もう寂しくないね!」と叫ぶ姿が印象的だった。

 26歳から27歳までの活動をまとめたパフォーマンスでありつつも、多くの新曲を披露することで未来への期待も感じさせる内容でもあった。心に残る素晴らしいライブではあったが、今後の鈴木愛理はこの日をさらに更新する活動をするはずだ。今後の彼女の活動も楽しみである。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「ライブ評」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる