BTS JIMIN、周囲も認めるほど“公演命”のメンバー ジャンルの境界を越えたパフォーマンス
10月13日に満26歳の誕生日を迎えたBTSのJIMIN。JIMINの誕生日といえば思い出すのが、2019年10月11日のサウジアラビアでのコンサートにおけるサプライズイベントだ。
メンバーがこっそり練習をして、ARMYと一緒にアラビア語で「Happy birthday to you」を歌ってくれたのだ。JIMINははじめキョトンとしていたが、自分が祝われていると気づいた途端、“笑うと前が見えなくなる”という目を極限まで細めて、ぴょんぴょんステージを跳ね回った。その前の年も、JIMINは誕生日をステージで祝われていた。メンバーと次々と抱き合ってとても幸せそうだった。
ARMYの歓声が聞こえるステージは、JIMINを祝福するのに最もふさわしい場所だ。なぜなら彼は「公演に魂を捧げる男」だから。
それは2018年10月6日、ニューヨーク、シティ・フィールドにて行われたコンサートでの出来事。ARMYの「ありがとう、私たち自身を愛する方法を教えてくれて」というメッセージを見たJIMINは涙した。なぜ急に泣いたのかというメンバーの問いに、RMが「JIMINは公演に魂を捧げる男だから」と答える。するとJUNG KOOKが「公演がなかったら僕は生きていけません!」とJIMINのマネをしてからかう。
長年苦楽をともにしてきたメンバーも認めるほど“公演命”の、パフォーマーになるために生まれてきたような人。そんなJIMINにとって、コロナ禍で公演が開催できなくなってしまったことはさぞかしつらかっただろう。
2020年10月10日、誕生日の直前に開催された『BTS MAP OF THE SOUL ON:E』と銘打ったオンラインコンサート。アンコール後のMCで、JIMINは声を震わせ泣き崩れた。
「今回コンサートを準備しながら少し実は悔しい気持ちもありました。このようにコロナ禍になって……何よりもただ、メンバーとこんな風にコンサートで盛り上がって、皆さんとも盛り上がって幸せな気持ちを分け合う。僕が一番やりたかったのはただそれだけなのにどうして……どうして……」
悲痛な問いかけがいまだに忘れられない。2021年1月、新年の抱負として、JIMINは「一度でいいからみなさんに会って一緒に公演をやりたい」と言っていた。