「MACHINEGUN」インタビュー
THE ORAL CIGARETTES、信頼できる仲間とクリエイトする喜び 「今まで以上にロックシーンを守っていく」
「人が人を認めることは背中を押す行為に繋がっていく」
ーー拓也さんは最近SKY-HIとコラボして「Dive To World」をリリースしたり、ゲームクリエーター/脚本家で同姓同名の山中拓也さんと「ボイステラス6」を立ち上げたりとか、すごく自由に堂々と、仲間と共に表現していますよね。まさにそういう自信とマインドの変化があればこそなんだろうなと思います。
山中:そうですね。何より4人ともあんまり難しく考えなくなったんちゃうかなって。それぞれがいい意味で独立してるし、それがリスペクトに上手いこと変わって、結局4人で集合したときに許し合える、支え合っていく家族みたいなものにどんどんなっていってる。早く結婚して幸せなりや、みたいな(笑)。また一周回って友達みたいになってきたからこそ、肩組んでいこうぜ、そこに境界線はいらんやろ、みたいなテンション。SKY-HI然り、シュンタロウ然り、これから先一緒に作品を作り上げていく人がいるとしたら、その人たちも然りだと思うし。みんなでそういうものをシェアして、一生を過ごしていった方がアーティスト人生としても個人の人生としても、幸福感があるんじゃないかなって。
ーーメンバーは最近の拓也さんの活動についてどういうふうに見ているんですか?
あきら:伸び伸びやってほしいなって(笑)。たぶん、すごく規制しちゃってたんですよ、拓也のことを。過保護というか、教育ママというか、束縛の強い恋人というか。コロナ禍も相まってできることが少なくなっていった中で、それでも「まだこんなにやれることあるんだ」って気づいたタイミングがあったんですけど、それを何で今までやっていなかったんやろって思うと……やっぱり僕も含め、THE ORAL CIGARETTESのイメージとか、世間の目とか、いろんなものが邪魔してたのかなと思えてきたんです。拓也がL’Arc~en~Cielのhydeさんと対談した企画があったんですけど、そこでhydeさんがバンドとソロの葛藤とか、バンドの自分とそれ以外の自分のこととかを話していて。僕はフロントマンの悩みを100%わかるはずないけど、そういうものを持っている人同士の会話を覗き見できるなんて有難いなと思ったんです。その動画を見終わった後、すぐ拓也にLINEして「マジでこれから伸び伸び表現してほしい」みたいなことを送ったんですけど(笑)。
山中:うん、もらった(笑)。
あきら:そういう体験が自分の記憶に残っているので、拓也がいろんなことをやったり、そこからオーラルにいろんなことを持って帰ってきたりしているのはすごく楽しいですね。スケジュールが拓也だけバーって埋まっていたら、「なんか頑張ってんなあ、俺は体を休めよう」って思える(笑)。
中西:ははははは!
あきら:それでも拓也は怒らないし、そういう良い関係になっているんじゃないかな。今の環境とバンドの活動にはすごく満足してます。
ーーお互いに束縛していたんじゃないかってあきらさんは言っていましたけど、拓也さんはそれについてはどうですか?
山中:どうなんですかね。そのときはそんなに感じなかったけど、いろんなタームごとにストレスみたいなものを時々感じたりしていたのかもしれない。でも、一番のきっかけはやっぱり周りが「開いていいよ」って言ってくれたことだと思う。信頼できる仲間が「そういう挑戦してみたら?」とか「拓也、向いてると思う」とか言ってくれたり。メンバー内でもあきらに対して「ベース塾、もっと続けていったほうがいいで」とか、そういう声の掛け合いがあって。人が人を認めることは、その人の心を穏やかにするし、その人の背中を押す行為に繋がっていくから、それが何よりもデカいきっかけやった気がします。認めることができたからこそ自分にも返ってくる。そういういい連鎖で、今いろんなことができているんかなって。その中で、やっぱりオーラルという帰ってこれる場所があるのもすごくいいなって思います。
ーー今までも拓也さんはバンドカルチャーとは違うところにどんどん出て行って、そこでいろんな仲間を見つけて一緒に何かやってきたわけじゃないですか。今は外に出ていくモチベーションが、数年前とはちょっと違ってきているんじゃないかなと思うんです。
山中:確かに違うかも。たぶんメンバーもそうなってるんちゃうかな。昔は個人の存在証明としてクラブに足を運んだりしていたんですけど、今は意外と自分たちの目の届いていないところやクラブシーンでやってる若い子とか、逆にDragon AshやBRAHMANみたいな先輩が、俺らのことを見てくれているのがわかるから。「先輩、意外と認めてくれてるやん」とか「この後輩までリスペクトしてくれてたんやな」とか、そういうことが増えてくると、違うジャンルであれど、「俺らがロックを引っ張ってくるから、お前らなんか引っ張ってこいや。それを合わせてなんか面白いことしようぜ!」とか、大げさな言い方すると、“自己満ロック代表”みたいなことをやれるようになってきている気がしてるんです。
ーーロックの看板を背負って出ていけるっていうことですね。
山中:そう。だからこれからは、今まで以上にちゃんとロックシーンみたいなものを守っていくために、その中心にいられるよう、もっとライブハウスにどんどん足を運んでいこうと思うんですよね。ちゃんと現場に行くこと、完全にメジャーな存在になりきってしまわないことって、やっぱり大事やなと最近すごく思っていて。それがすべて言い訳に変わってしまう人にはなりたくないなと思うし、シーンに対して責任を持って行動できるようになってきた気がします。
サイン入りチェキプレゼント
THE ORAL CIGARETTESのサイン入りチェキを1名様にプレゼント。応募要項は以下の通り。
応募方法
※チェキはランダムでの発送となりますので、メンバーの指定は受け付けておりません。
※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。個人情報につきましては、プレゼントの発送以外には使用いたしません。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。
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<締切:11月3日(水)>
■リリース情報
THE ORAL CIGARETTES
「MACHINEGUN」
10月13日(水)配信リリース
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