BTS JIN&SUGA、『In the SOOP』でも頼りがいある年長コンビ

 そんな攻守のバランスが取れた異なるタイプの2人が食事の場面をリードしてくれるからこそ、Vがチヂミのフライパン返しに挑戦してみたり、JUNG KOOKが初めてヒラメをおろしてみたり、J-HOPEがフライドチキンを揚げてみたりと、誰もが新しいことにチャレンジしやすい空気が生まれる。チヂミを返すのに失敗したVに「V、準備しろ!」ともう一度トライするように声をかけるJINや、JUNG KOOKの作ったヤンニョムソースを味見してさり気なく「料理は好きに作るものだ」と自信を持たせるSUGAに、BTSの漂う空気の良さの秘密を見たように感じるのだ。

 多少のしくじりがあっても「僕らは何でもおいしく食べるよ」というおおらかさが、よりリラックスした美味しい食事に仕上げてくれる。そんな7人で囲む食事風景のなんと微笑ましいことか。このBTSならではの温かな空間を改めて感じたのか、SUGAがメンバーを見つめて、こう問いかける。「7人が出会わなければ何をしてたかな?」と。そして「1人でも欠けたらグループは成立しない」「最初は全然、合わないと思ってたけどね」と続けているのが印象的だった。

 そこでJIMINが「一緒に住んでなかったら仲良くなれなかった」と答えたのも、この『In the SOOP』を見ていると納得だった。BTSの7人には、それぞれ得意なことそうではないことがある。だからこそ、それを補い伸ばし合うことで、彼らはここまで成長してきたのだと。その途中では、JIMINが実際のエピソードで即興ソングを披露したように、喧嘩が絶えない時期もあっただろう。しかし、暮らしを共にした彼らは、すぐに笑顔に戻れるように一緒にご飯を食べてきたのだ。

 そんな飾らない姿で披露される食事シーンは、通常のバラエティではなかなか見られないもの。ましてや、JIN&SUGAを中心にメンバーが阿吽の呼吸で作業分担を行ない、片付けまでテキパキと行なう姿など、ここだけの楽しみと言えるだろう。シーズン2でも、おいしい料理を囲み、幸せそうに食べる7人の様子をじっくりと味わいたい。

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