BE:FIRST、INI、なにわ男子……11月にCDデビュー迎える3組 ボーイズグループシーンを盛り上げる起爆剤となるか

なにわ男子

 なにわ男子は、7人組のジャニーズアイドル。個人で俳優としてもすでにドラマなどで活躍していた西畑大吾、道枝駿佑や舞台&コンサートで実力と経験を重ねたメンバーが集結し、2018年に結成されたグループだ。活動歴は3組の中では最も長く、今回ついに待望のデビューを迎えることとなった。彼らは関西ジャニーズJr.内で結成された約4年ぶりのグループで、関西ジャニーズJr.の伝統とも言えるハングリーさ、『まいど!ジャーニィ〜』(BSフジ)などの番組で磨いてきたトークスキルを兼ね備え、一躍人気グループとなっていった。デビュー前から次々と冠番組を持ち始めていたが、下積みが長いメンバーも多く、ジャニーズJr.とは思えないほどのバラエティスキルを見せてきた。ジャニーズJr.チャンネルで見せる、わちゃわちゃした様子も楽しく、微笑ましく見ることができるグループだ。かと思えば、パフォーマンスではキラキラした王道アイドルっぷりを発揮してくるギャップもある。彼らのパフォーマンスを見たことがない方は、ぜひYouTubeで代表曲ともなっている「ダイヤモンドスマイル」を見てみてほしい。心躍るポップな楽曲とキラキラな笑顔……と、王道アイドル像を存分に味わえるはずだ。デビュー曲である「初心LOVE」もその流れを組んだ楽曲。関西×キラキラという今までありそうでなかったポジションが彼らの色になっていくのだろう。

なにわ男子「ダイヤモンドスマイル」(Kansai Johnnys’ Jr. DREAM PAVILION 〜Shall we #AOHARU?〜)

 こんなにもバラエティ豊かなグループたちのデビューが11月に固まることで、ボーイズグループシーンが賑わいを見せ、活性化されるというメリットがある。それにより各グループのブラッシュアップは加速し、底上げに繋がるはずだ。一方でCDの発売日が集中するということは、この3組がランキング上で競り合う可能性は高い。9月21日にSKY-HIが自身のTwitterで「“上り詰める、だけど蹴落とさない”は何よりも大事にしたいスローガンのうちの1つ」というメッセージを発信していた。一見すると実現は難しいと感じてしまう言葉だが、酸いも甘いも知っているトップクラスのアーティストである彼が言うのだから信じてみたいと思わされる言葉でもある。見渡せば、競合と言える大手企業たちが各々企業努力を重ねて、より良い商品を発信している業界は多い。エンターテイメント業界でもそれはできるはずだ。一過性のムーブメントではなく、切磋琢磨してより良いものが育まれる未来へ。日本のボーイズグループシーンが多様性に溢れ、盛り上がる日はそこまで来ているのかもしれない。

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