『Girls Planet 999』が示すアイドル像の多様さ 江崎ひかる、坂本舞白、川口ゆりな……Jグループ9名をピックアップ
また国籍や言語、文化、そしてキャリアの異なる参加者が集うこの『Girls Planet 999』において最も大きな印象を残す存在となるのが、番組中に大きな成長を遂げる者だ。「このオーディションを受ける前はずっと太鼓して学校に行っての生活やったのに」という永井愛実は、「We Are」ステージで作詞とラップに初挑戦。Kグループのキム・ボラとCグループのウェン・ヂャのあたたかなサポートを受けて磨いたその見事なステージングは、審査員で原曲歌手のウ・ウォンジェより「初めてラップを書いてこのレベルと成長スピードなら、もっとできます。だから絶対にラップを続けてほしいです」と賛辞が贈られた。
他グループメンバーの協力で開花を遂げた参加者と言えば、池間琉杏もその一人。「Ice Cream」(BLACKPINK)ステージでは、チームリーダーを務めたKグループ キム・ダヨンからダンスの指導を受け、持ち前の表現力をさらにレベルアップさせた。マスターのソンミからは「“ああいう子が芸能人になるべき”と思うほどでした」と評価されたほか、第二回順位発表では順位を大幅に上げるなど視聴者からの支持も高まりをみせている。
最後に紹介したいのは、第二回順位発表においてマスター選抜の「プラネットパス」が与えられた嘉味元琴音。「Pretty U」(SEVENTEEN)パフォーマンスの低音ラップで抜群の存在感を示し、「VVS」ステージでは自らの想いの丈が込められた気骨あるオリジナルラップを披露。見る者の胸を熱くした彼女は「成長のスピードがとても速く、韓国語ができないにもかかわらずあれだけラップをこなせるというのは、発展の可能性が高い」と、マスターから満場一致の高評価を得た。
K・C・Jと3つのグループに分けられた参加者同士の交流が生むシナジーが見どころとなる『Girls Planet 999』。しかし、以上に挙げたJグループの9人、そしてすでに脱落してしまった者を含む全ての参加者たちがそれぞれに持つ魅力の多様さは、「言語文化圏」グループだけでは分類することのできない“人を魅了するアイドル像”の多様さをそのまま表しているように映る。最終回までに残されたミッションはわずかだが、その色とりどりの輝きを一つでも多く目に焼き付けたい。