NiziU、たくさんのWithUと心通わせた感動のステージ 初の有観客ライブ『SUPERSONIC 2021』を振り返る
9月18日・19日に千葉・ZOZOマリンスタジアムで開催された音楽フェスティバル『SUPERSONIC 2021』にて、NiziU初となる有観客ライブが実現した。当日の朝、台風が過ぎ去った関東の空には鮮やかなダブルレインボーがかかり、まるでNiziUの初舞台を祝福するかのような天気が、WithU(ファン)の胸をよりいっそうに高鳴らせていた。
澄みわたる快晴の空のもと、幕が上がった舞台で『Nizi Project』のテーマソング「Baby I'm a star」に続き、日本中にカバーダンスの旋風をもたらしたプレデビュー曲「Make you happy」を披露するメンバーの顔に浮かんでいたのは、歓喜と興奮が入り交じった色だ。オーディエンスを目前とした初舞台というのは、いかなるアーティストにとってもかけがえのない機会だろう。とりわけ、新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るうなかグループ誕生を果たしたNiziUにとっては、プレデビューから1年以上が経ちようやく実現した念願のステージとなる。9人の表情、そしてオープニングMCにて彼女たちが放った「本当に幸せです!」「会いたかったです!」という言葉には、この瞬間を迎えたことへの特別な感慨と、この瞬間を迎えるまでにひたむきに積み上げてきた努力の形跡が、ありありと物語られていた。
もちろん、この日を待望していたのはメンバーたちだけではない。会場を訪れたWithUは心の底からの声援を込めて、拍手を送ったりペンライトを振ったりしており、配信で見守るWithUも、それぞれの場所からSNS上などで想いの込もった声援を送っていた。そういったあたたかい光景を見ると、NiziUとWithUは、これまで直接顔を会わせることができなかったかもしれないが、それでも互いの心に寄り添いながら、共に歩みを進めてきた軌跡があることを確かに感じ取ることができた。
“ゆっくりでも一歩一歩、自分のペースで進んでいけば大丈夫”というメッセージが込められたデビューシングル曲「Step and a step」、そしてリスナーの身体を揺さぶるチアフルなダンスナンバー「Poppin' Shakin'」と続けた後、MIIHIがMCで語った「ステージで見える皆さんが本当に輝いていて、ずっとここで歌っていたいなと思いました」というコメントは、目前に広がる光景が彼女の心にもたらした感動と、今後の活動に繋がる確信を滲ませるかのようだった。